不思議の国の軟体鉱物

2017-05

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[ネタバレあり] 少女と理想の関係から考える『魔法少女まどかマギカ [新編] 叛逆の物語』

 現在公開中の『まどかマギカ』の劇場版、新編『叛逆の物語』によって、『まどかマギカ』は少女と理想を描いた傑作として完成したように思える。少女と理想について描いた作品は数多くあり、低年齢向けで無いアニメ作品では『少女革命ウテナ』と『シムーン』が『まどかマギカ』と比較しやすい作品として考えられる。しかしその2作品と比べても、『叛逆の物語』を含めた『まどかマギカ』という作品は独特なのではないか。

 少女と理想の形は作品によって違うが、『少女革命ウテナ』では「王子様」が少女の抱く理想として存在していると言える。主人公の少女はそれを目指し戦い、ヒロインを救済しようとするが、結局「王子様」に到達できたか定かでないまま物語の舞台から消える。しかし、ヒロインは自らを救済しようとした主人公の姿を見て、自分自身で前に進む意志を持つことになる。
 また『シムーン』では「翠玉のリ・マージョン」という儀式が理想として存在している。この物語では人間は全て少女として生まれ、いずれは男性か女性になることを選択しなければならないが、「翠玉のリ・マージョン」を行えた到達者は永遠の少女として存在することが出来る。しかし多くのメインキャラクターはその理想を目指すのではなく、それぞれの生き方を選び、男性や女性という大人へと成長して行く。
 これら2つの作品の共通点として少女が理想という到達点に囚われずに、己の自由意思で生きる選択を示していることが挙げられる。少女にとって理想とは目指すべきものには違いないが、少女が大人になるまでのモラトリアムである限り、理想から脱却する必要も存在するのだろう。

 では『まどかマギカ』における理想とは何か。恐らくそれは「魔法少女」であり、この理想は先に挙げた2作品と比べ大きな違いがある。『まどかマギカ』における「魔法少女」は全ての少女が到達可能な理想であると同時に、その理想はいずれ腐り堕ちる運命にあり、保ち続けることは難しい。『まどかマギカ』では理想とは到達することで完了するものでは無く、維持し続けることが重要なのであり、前述の2作品とは理想というものの捉え方が異なると推察できる。
 『ウテナ』においても「王子様」という理想を失なった存在が登場するが、『まどかマギカ』では全ての「魔法少女」が同様に理想を失い、呪いを振り撒く災厄へと変貌する運命にある。TVシリーズでは最終的に主人公であるまどかが全ての「魔法少女」からその運命を消失させ、理想を完全に失う前に少女たちを救済する神となったことで、「魔法少女」を完全な理想へと変化させることとなった。
 しかし少女の成長という観点では、この結末には疑問が残る。「魔法少女」になった少女が理想を失った後に新たな目標を見つけ、理想から脱却した成長を遂げることは出来ないのだろうか。たとえば実質的な主人公である暁美ほむらは「魔法少女」という理想がほぼ失われ、まどかを守りたいという一心で生き続けているが、その先に「魔法少女」を脱却した成長は存在しないのだろうか。
 その答えが、今回の『叛逆の物語』で描かれたと言える。

 『叛逆の物語』の主人公である暁美ほむらは、「魔法少女」という理想を失い、まどかを守るという夢も絶たれ、過去の記憶を支えに生き続けている。そんな彼女は『叛逆の物語』の中でまどかが神として存在することを否定し、まどかが普通の少女として生き続けることを願うこととなる。そしてそのために他のあらゆるもの、まどかや他の少女たちが抱く「魔法少女」という理想さえも踏み躙る決意をし、自らも「魔法少女」を超えた存在へと成長を遂げる。理想を捨て他者の想いを裏切ってでも己の欲求を叶えようとする、そんな強い感情を持つ暁美ほむらは果たして少女と呼べるのだろうか。「魔法少女」という理想の果てに、彼女は全てを捨ててでも望みを達そうとする人間性、すなわち「愛」を手に入れ、少女から女性へと成長してしまったのではないか。

 『ウテナ』が理想を追い求めることから脱却する物語であり、『シムーン』が理想に囚われず自由に生きようとする物語であるならば、『まどかマギカ』は『叛逆の物語』によって、理想に達した後にそれを超える物語として完成したと言える。到達した理想が朽ちようとも、新たな想いにより少女は成長を遂げることが出来る。たとえそれがどれほどずる賢く、邪な想いだとしても、それは少女の成長には違いないのだ。

 『叛逆の物語』によって完結した暁美ほむらの成長の物語は、少女と理想の関係に対する新たな観点を感じさせ、それは夢を失ってしまった全ての人間にも通ずるものがある。傑作と呼ぶに相応しい物語が、『叛逆の物語』によって完成したのではないだろうか。

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『ダークナイト ライジング』はブルースがバット病を治す映画だったのでは?

どうも、2週間前に映画『ダークナイト ライジング』を見てきた私です。
ツッコミどころ満載な映画でしたが楽しく見ることができ、
ノーラン監督版『バットマン』三部作のラストとしては満足な作品でした。
そんなわけで、その『ダークナイト ライジング』のラストシーンについて
今回は書きたいと思います。当然ネタバレ全開で。





ブルース・ウェインは幼少時、暴漢によって両親を殺されて悪を憎む心を持ち、
後に謎の忍者集団で悪を倒す術を学び、正義の味方バットマンとなります。
1作目の『バットマンビギンズ』では大活躍してゴッサムシティのヒーローになるものの、
2作目の冒頭ではヒーローとして戦うことを自分だけの使命だと考えてしまっています。
言うなれば「バット病」です。病的なヒーロー願望とバット語が症状です。
そんな中で犯罪は凶悪化、最凶の敵ジョーカーも現れる一方、
ハービー・デントという自分以上のヒーローの登場でバット病が少し改善します。
しかし、ジョーカーの策謀によってデントは堕落、幼馴染のレ…レェ、え~と
レイチェルだ!
も殺され、街は造り上げた虚像のヒーローによって平和になったものの、
バットマンは悪役となりブルース自身はバット病を抱えたまま引こもります。

そして今回の3作目。ベインという強敵の登場に、ブルースはバットマンとして復活。
燻っていたバット病が超悪化です。
復活したものの、警察はバットマンを追いかけるし、アルフレッドはバットマンに否定的、
さらにベインによって経済的、肉体的、精神的に致命的なダメージを受け、
異国の牢獄に囚われたブルースは完全に敗北します。
しかし、まだゴッサムを救えるのは自分だと信じています。
そして謎のオッサンの整体や死への恐怖のアドバイスで再び復活、
牢獄を脱出してゴッサムに戻ったブルースは、ベインの恐怖統治の中でも正義を貫いた
ブレイクやゴードンたち警官の協力もあり、どうにかベインや黒幕を撃退。
最後にバットマンは爆発寸前の中性子爆弾をゴッサムから離れた海まで輸送し、
自らの命と引き換えに街を守りました。まさにヒーローの姿です。

なのに、何故こっそり脱出して生きていたのか。

これは、ブルースがバットマンという妄執から解放されたことだと私は思います。

その原因、つまりバット病が完治した理由はいくつかあります。
自分がいなくても街に正義があることや、バットマン以外の生き方を望む者の存在、
そして、バットマンとしてヒーローの本懐を遂げることが出来たこと。
これらはハービー・デント登場の際にも揃った事柄でありますが、
その時はジョーカーによってすべて奪われました。
ジョーカー、凄すぎ。
しかし今回は、きっぱりとバットマンを引退する決意が出来ました。
そうして、ブルースはバットマンを中性子爆弾と共に自分の中から殺したのです。

バットマンは中性子爆弾を抱えて、確かに死んだ。
ただしブルース・ウェインは、己の人生を生きることを選んだ。
全ては、正義に囚われたブルースが解放される物語だったのでしょう。

ノーラン監督版『バットマン』をブルースというトラウマ持ちの物語として見るか、
それともバットマンというヒーローの物語として見るか。
それによって『ダークナイト ライジング』のラストを肯定できるか否かは変わるでしょう。

なんにしても今後、ブルースがバット語を話すことは無いでしょう。

『Respective Tribute』 最後まで読んじゃった人向けキャラ解説その2

 前→キャラ解説その1

 さて、今回もキャラ解説です。主に敵側の。
 本作品で人が死にまくった理由も明らかに!?


・エルザ――とにかく、かわいそう
 元ネタはやはり戯曲『ローエングリン』です。本作品ではとにかく可哀想な女の子なのですが、フォローはありません。というより、フォローできるほど軽い悲劇では無いのです。
 「聖杯」とやらは世の中の色々な作品に登場するわけですが、この子に埋め込まれたのはせいぜい不老半不死を実現する程度なので『インディ・ジョーンズ』に出てくるやつくらいの効力です。そんなもののために大切な人が振り回され、挙句、その人が殺されてしまうのだから悲しいことです。
 エルザは「大シンボル」ではなくただの「シンボル」です。大シンボルは複数ある『構造体』の中でも最も巨大で設備が充実した一機で造られる、外界活動も出来る高性能品。一方、ただのシンボルはそれ以外の『構造体』で造られた大量生産品で、『構造体』の守護や管理を行うのが任務です。
 各『構造体』には『女王』やエルザのようにそれを治める城主が存在しますが、城主の間で上下関係はありません。しかし、大シンボルが製造できる特別な一機を治める『女王』の権力が最も強大だと言え、それを危惧する者もいるでしょう。エルザはそんな前城主によって強力なシンボルとして造られたものの、無茶な製造によって不安定な肉体となり、それを安定させるために聖杯を埋め込まれました。それが逆に『女王』の注意を引き、危険を高めてしまったのは皮肉な話です。
 出番は凄い少なかったのですが、ローエングリンが戦う理由なので重要なキャラでもあります。


・機関長――まだ書いてない物語のネタバレ
 『構造体』の技術的な管理者で、その意味では『女王』よりも強大な存在とも言えます。
 本作品で謎だった部分のほとんどを説明できるネタバレの塊なはずですが、続きを書く精神力が無いので永遠に謎です。
 続きを書いて欲しい人は私のやる気を100倍にするか、私が自分の文章に自己嫌悪しなくなるようめちゃくちゃ褒めるか、屏風から虎を出してみてください。


・ベイビードール――ぬいぐるみとは、何か
 元ネタになったのは田村ゆかりさんの歌『fancy baby doll』と『lain』のクマさんパジャマ。加えて、インナーウェアのベビードールも。名前有りきのキャラですね。
 「ぬいぐるみの女神」という称号に相応しく、愛くるしい存在であります。しかし、このぬいぐるみの所有者は『女王』であり、彼女の愛玩を失わないためならある程度のことはします。それでも彼女は、誰からも愛されるぬいぐるみで在りたいと願っています。彼女の優しさは、誰からも愛されたいという願望そのものです。
 アリス側と『女王』側の間で漂う少女は、ちょっとズルイようにも思えます。しかしその優しさは、多くの人にとって癒やしに成りうるでしょう。好きですよ、このキャラ。


・カレン――報われない信奉者
 元ネタはアンデルセン童話『あかいくつ』のカーレンです。絵がロリロリで話題になったアレ。
 『女王』に忠誠を誓い、大シンボルにとって敬意すべき存在であるはずの人間を容赦無く殺します。殺しまくります。『女王』が己の道を進めるように、「靴」としての役目を果たしまくります。
 行動原理が分かりやすく、それ故に慕っている『女王』からは寵愛を得られないという不憫な娘。別に『女王』が少女好きのレズビアンだからというわけではありません。『女王』からの信頼はちゃんと得ています。
 戦闘シーンでは出番が多いけど、キャラ的には広げづらいので永遠にサブキャラです。やべぇ、人気無さそうで凄いカワイソ!


・『女王』――物語を血塗れにした元凶
 元ネタはCymbalsの『アメリカの女王』という曲なのですが、ということはアメリカの擬人化であると言えます。また、アリスに対する『女王』なので『不思議の国のアリス』のハートの女王も元ネタです。首をはねておしまい!
 本名(と言うべきなのでしょうか?)であるルーシーは、アウストラロピテクス・アファレンシスの化石であり――よって、ビートルズの『ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイヤモンズ』であり、スヌーピーが出てくる漫画『ピーナッツ』のルーシーであり、『多重人格探偵サイコ』のルーシーであり、『エルフェンリート』のルーシーであり、『ToHeart2』のルーシーであります。つまり、異質な存在なのです。
 元ネタをまとめると、尊大で異質で血なまぐさい存在ということになります。まんまその通りのキャラになり、それによって多くのキャラが犠牲になりました。『女王』は容赦しないのです。ご都合主義が無いと、キャラは生き残れないのです。
 この人の発言に一点の嘘偽りも無く、全ては正義なのですが、そのためなら殺人も厭わない冷酷な存在です。自由は命あってのものであり、自由は平等だからこそ謳歌できる。そんな考えを持っているキャラだと思うのですが、だから己の命を守るためには他人を平気で殺し、相手の殺意に応じた処置を行うわけです。また、武器を使用してないのも相手の武器を壊せるのに自分だけが武器を持つのは不公平だからでしょう。
 彼女の最終目標は人類の数を増やすことです。そのために発展途上国の開発を進め、資源採掘能力を進め、いずれ月などへの移民を行えるように技術力を進めるのが、『女王』の敬意なのです。人類の命、それによって生じる人類の自由が、全てに優先されるのです。そのためには、あらゆる力を利用するでしょう。
 とにかく、我の強すぎるキャラなので敵も多いし賛否両論あるキャラだと思います。作者としては魅力的なキャラであると同時に、危険なので殺すべきだとも思います。でも強くて死ななかった。うーん。
 大胆不敵なようで、自分が死ぬようなリスクはしっかりと部下に排除させている辺りが、このキャラの真の強さです。容赦もしないし、軽視もしない。油断はたまにするから、重傷にはなりました。
 続きを書くとしても、この人はずっとラスボスでしょう。人類全体の利益を考えるルーシーと、自分の周りの人々を想うアリス。『女王』と少女。自由と夢。並走すべきものが、人格を持つことで直交する。それぞれの、敬意によって。
 その決着を付ける意味など無い、というのが続きを書く気を起こさせない要因のひとつでもあるのですが、さっきも述べたように虎を屏風から出したりしたら考えます。
 
 
 人物解説はこれで終わりです。まだ分からない所も多々あると思いますが、それは作者の至らない所であります。下手くそです。それでも読んでくれた方には、感謝しかありません。
 そして物語の続きは大まかなプロットだけアイデアとして存在しますが、文章になる予定はありません。だから虎を
 
 さて……他に解説すべきことはあったかなぁ……


 次→twitterでなんか要望があれば語ります

『Respective Tribute』 最後まで読んじゃった人向けキャラ解説その1

 前→あとがき

 はい、そんなわけで数年もかかって『Respective Tribute』完結です。遅筆にも程がありますが、健康面とか色々問題があったんですよ……むしろ終われたのが不思議なくらい。
 それで数年も書いちゃった結果、キャラについて語りたいことが山ほど浮かんでしまったので終了記念として色々と書いてみます。いわゆる発散。


・アリス――頭の悪い主人公
 作品の主人公であり、作者を最も悩ませた面倒くさいバカです。
 元ネタはもちろん『不思議の国のアリス』や『鏡の国のアリス』で、元ネタの完全コピーではなく様々なイメージが混ざったキャラであることを明示するためにバールのようなものやら永遠の17歳設定も付けてキャラを立たせました。悪乗りです。
 当初、最終戦では『女王』同様に他者への想いを強めることで戦闘能力が上がる予定でしたが、それだと説得力も弱い上にラスボスとの思考的差別化もあまり出来て無いと考えてしまったので、かなり変更が入りました。
 結果、他者を完全に理解することが出来ないことに気付くと共に、己を取り巻く世界をしっかりと感覚し、記憶し続けることで強くなるキャラになりました。直感と経験で戦う感じでしょうか。人の心は理解できない、という結論は主人公にあるまじき考え方なのかも知れませんが、各々が自身の考えを戦いや物理的干渉で示すこの作品の世界観においては良い答えだったと思います。
 心はたとえ言葉を用いたとしても外界や受け手の影響を免れず、正確に伝わっているとは限りません。だから相手の心についてどんなに考えても真実に辿り着けるとは限らず、むしろ深く考えずに見聞きしたことを信じるというのも間違ってはいないと思います。騙されるとかなり危険ですが、怪しい相手に対しては直感的に気付くでしょう、アリスなら。多分。
 深く考えすぎる作者とは正反対のキャラで、だから完成まで苦労したとも言えます。なんにしても、未知数のバカで、我ながらお気に入りのキャラクターです。もっと日常のバカシーンを書きたかったかも。


・奈々子――ただのレズ
 一般人です。唯一と言っていいほどに何の力も無いキャラで、だからこそ己を過信していないキャラとも言えます。また、かなりの保護者属性なのでアリスにとって一番のパートナーであります。
 でも普通すぎて語ることがない。もしかしたら真の主人公かも知れません。 


・ホンシア――中途半端な元・女の子
 狙撃手としても魔導士としても二流だけど、その2つの複合でかなりの強さを誇る女性です。『女王』を倒せる可能性もあったはずです。駄目だったけど。
 復讐に囚われて暗殺者になり、復讐する相手を失ってもそこから抜け出せなかった哀れな人です。幸せになって欲しかったけど、敵のキャラが立ちすぎていたので死にました。


・ローエングリン――ヘタレ
 元ネタは戯曲『ローエングリン』で、聖杯を守る騎士であるパーシヴァルの息子であります。
 大切な人間を守るために無謀な戦いに赴いたわけですが、それは『女王』への恐怖が強すぎた故なわけで。この人も敵のキャラが立ちすぎたせいで死んだわけですね。
 かなり不器用な性格なので掘り下げづらいキャラでした。


・陰島――最強のジジイ
 魔力のせいで中二病が悪化しすぎた高性能なジジイ。設定的にはTVゲーム世代なので当然でしょう。
 強すぎるように見えますが、この人が強いわけではなく『女王』が人間に毛が生えた程度の能力であるだけです。それでも強いっちゃ強いんですが。
 

・神崎――忠義の男
 陰島に仕える秘書さん。でも遊び相手とか話し相手の側面が強かったはず。魔力が使えるせいで差別されてただろうし、だからこそ陰島と出会えたのだと思います。
 冷静なように見えて、かなり熱い男なので割と気に入っているキャラです。やっぱり生きてて欲しかった。全部あの女がキャラ立ちしすぎたのが悪い。


・群雲小夜――誰?
 奈々子の近くにたまにいる同僚。陰島やアリスより強い。二丁拳銃を使うし黒髪ロングだしコートだし、中二病パワーはかなりのモノでしょう。
 昔書いてた中二病小説からキャラだけ持ってきたのですが、脇役としてはいい味出していたと思います。


 次→キャラ解説その2

『Respective Tribute』 あとがき

 この小説は、至らない物語だったと思う。

 本作品『Respective Tribute』は、そもそも大学時代に制作していたシューティングゲームから派生した作品です。ゲーム制作自体は頓挫したものの、世界観設定は個人的に気に入っていたので、その世界観を元にして色々と構想を練り、設定やプロットを考えていきました。
 人間のイメージを物理力へ変換する巨大建築物、そこで生まれる人間の模倣品。意思が物理的な運動になる世界で、「敬意」という言葉を主軸に人間と模倣品が互いの意志を示し合う。
 そんな世界観を前提に、あまりにもな模倣品である主人公や、特徴が無い普通の女性、普通に生きられなかった者、迷う者、自我の強すぎる者などのキャラクターが生まれ、彼女らが衝突させる「敬意」が生まれましたのです。
 その後、大まかなプロットも決まって順調に執筆が始まったわけですが、就職やら病気でのダウンやらがありまして、一時中断となってしまいました。

 そこから少し、考えたわけです。
 果たして、人間はそんな簡単に強くなれるものなのか。
 自分が弱気になっていたのもありますが、人間というのはもっと愚かで、救いようが無くて、弱い存在ではないかと思い始めたわけです。そのことが執筆中断していた本作品にも影響を与えました。
 既に執筆が済んでいた分の、主に心理描写について変更を行い、また書いてない部分においても納得できるまで表現を練って、気に入らない箇所は何度も修正しました。それが完結の遅れた一番の理由です。
 書き上げてみると、最初に考えていた内容よりも主人公がずっと、人間らしくなったと思います。
 それはきっと、主人公が弱くなったから。誰かがいないと、どうしようもない存在になったから。それでも当初のプロット通りの展開になったのは、それだけ主人公が経験や思い出を大切にしながら戦った結果だと思います。

 至らない主人公、至らない作者。そこから生まれたこの作品は、やはり至らない物語です。しかし、だからこそ描けたものも多いと考えています。それだけが、この作品の良さなのかも知れません。
 もしも続きがあるとしても、登場人物たちは変わらず不足している何かを求め続けるでしょう。その不完全さが、人間らしさなのだと、私には思えるのです。


 次→何かの間違いで作品を読了しちゃった人向けキャラ解説その1
 

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『Respective Tribute』

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