不思議の国の軟体鉱物

2009-07

「マジつま?」 第1回 『LOST+BRAIN』

さて、今回から新企画を始めます。
「あの作品はマジでつまらないのか?」略して「マジつま?」です。
誰かが「買って損した」と思った漫画やラノベを読んでみて、
本当にその作品がつまらないのかどうか、ちゃんと検証しようという企画です。
健康に悪い企画だね♪

で、記念すべき第1回目は漫画『LOST+BRAIN 』です。
『デスノート』のパクリと散々いわれた例のアレですね。
天才少年が催眠術によって世界を変える……みたいな話です。
というわけで、古本屋で全三巻を250円くらいで買ってきました。
1冊100円しないのか、これ……

それでは、まず総評から。

総評:マジでつまらない

原因:キャラクターの個性不足

えっと、この作品。コンセプト自体は悪くないと思うんですよ。
催眠術で人を操る。高校生ならエロ目的に使う所を、頭良いから発展的なことに使う。
絵も悪くないし、その辺りは良いのですが……キャラがひどい。
あまりにも、ひどい。

たとえば主人公。世の中に絶望的なのは分かるとしても、
じゃあどのような世界が具体的に良いのかとか、何か好きなものは無いのかとか、
そういうのが全く描かれてなかったように見えるんですよね。からっぽ!
他のキャラもみんなそうで……薄っぺら。
『デスノート』だと、ライト君とLの知能戦=心理戦を行った関係で、
両者の個性が読者にもかなり伝わりました。
逆に言えば、それだけの個性が掘り下げられる、と。
そういうことを全くやってません、この作品。致命的です。
ここさえどうにかなれば……もう少しはマシだったのかなぁ。

この作品に対しては、PS2ゲーム『ロマンシング サガ -ミンストレルソング-』の
「神は人を作り、人は物語を作る」という言葉が思い当たります。
原作者はストーリーを考えるというより、そのストーリーを作り出せるキャラを考える。
それが正しい作品の作り方なのかもしれませんね。
うむむ。

というわけで、第2回の題材作品を募集します。
買って損した漫画・ラノベをどなたか紹介してください。
出来れば安くて短いやつ……

それにしても……本当につまらなかったなぁ、『LOST+BRAIN』……
まさに原作と編集の脳がロストしてます。催眠術にでもかかっていたのでしょうか。

何にしても、催眠術を全くエロ目的に使用しなかった時点で駄目ですね、はい

やっと『ヱヴァ破』を見て

どうも、蒸し暑いの大嫌い、私です。
さて、今日『ヱヴァ破』を見てきました。

感想。

見なさい。

信者だと思われたり、過剰評価だと思われそうなので言いたくありませんが、

絶対に見なさい。

『エヴァ』でも無く、アニメでもなく、映画として非常に素晴らしいです。
映像、音楽、脚本、台詞、構成、演出、何もかもです。
そして何より、この作品こそが旧『エヴァ』を「破」壊しているのです。

この作品を見るべき理由は、映画として優れている点だけでなく、
『新世紀エヴァンゲリオン』という作品がいかに失敗作であるかを示し、
そしてそれに対する正しい作品のあり方を示しているからです。

もし、旧『エヴァ』を見たことのある人は、絶対に見てください。
あの作品についての考察なんて、無意味だったと感じるはずです。

というよりも、旧『エヴァ』なんて
伏線を張りすぎた消化不良の失敗作で、
語る価値が無いことをこの映画が示していました。


そんなわけで、見るべきです。
これを越える映画、作品は、当分目に出来ません。
旧『エヴァ』の呪縛から完全に解放されるためにも、是非。

あとパンツシーンや岩男潤子さんの可愛い委員長も見れるよ♪

追記:では、ここからネタバレつき考察です。







続きを読む »

『Quartett!』をやってみて

どうも、何故か今更リトルウィッチ制作の『Quartett!』をやっています、私です。
で、今日はその感想をば、ひとつ。

ゲームとしてはノベルゲー……というよりはバンド・デシネな感じで、
カラー漫画を読んでいる様な感じですね。
大槍葦人先生の絵を中心に、音楽や演出が調和していて
結構な、名作と呼べるレベルの作品だとは思います。
が……

プログラマ、何人死んだんだろ?

このゲーム、良く出来ているのですが、クオリティから考えると
プログラマは地獄だったでしょうね、ええ。
たぶん数人死んでます。

大槍先生「お前らはいままでに食べたパンの枚数を覚えているのか?」

とか言ってそうです。いや、言ってるわけありませんが。
良い作品を作ろうとすると、犠牲が凄いのですね……うーん。
何を一番考えさせられる作品かと言うと、名も無きクリエイタの人生を考えさせられる、
そんな作品ですね、きっと。
いやマジで。

洗練された才能についていくのは難しいことなのですね……!

いまさら旧『エヴァ』劇場版の話

どうも、『とっぱら』を今更買って、美影さんに萌え殺されそうな私です。
すばらしい、すばらしいよ美影さんはッ!!

さて、今更ですが旧『エヴァ』劇場版の話。
いや、新劇場版を見る前にちょっと整理しようと思いまして。
えっと、まず重要な点としては、旧劇場版というか旧『エヴァ』のテーマとして
「親子」というのがあると思います。
たとえば、シンジとゲンドウだったり、アスカと母親。リツコと母親、ミサトと父親。
あとカヲル君とアダムも一応そうなのかな。とにかく、親子関係が重要です。
なので、このテーマに沿って旧劇場版を考えて見ます。

それで、まず気になるのは弐号機がエヴァ量産型に食い散らかされるシーン。
量産型はダミープラグ「KAWORU」を使用していて、見た目はなんていうか、ちんこ。
つまり、男性のメタファーだと取れるかもしれません。わかりませんが。
そんな9体の量産型に、母親とシンクロ仕切ったアスカが無残に食い散らかされる。
これは親子そろって強姦されたのと同じことではないのでしょうか?
この時点で、アスカは男性を受け入れる精神が完全に消えてしまったのでしょう。
つまり、新世界のイブとしてはもはや不適格なわけですが、それは後ほど。

次に、シンジ君。
シンジ君は父親のゲンドウを初号機に食わせ、補完計画の儀式に。
シンジ君は、自分の母親のコピーである綾波や、友人であるカヲルとの融合を拒否、
つまり言うなれば「自立」を選んだわけです。
他の人間は人類全ての母たるリリスに回帰していきますが、
シンジ君とアスカだけは、それを拒否して、新世界のアダムとイブになるわけです。

が、アスカはシンジを「気持ち悪い」と一蹴。

父と母、親子を否定し、汚した2人が、家族を形成できるはずもなく。
もはや、人類は終わってしまったのです。
新世界のアダムとイブは、子を生せない。
精神的に父と母になることが出来ないのです。
補完されなかった魂が、汚れた魂だけとは皮肉なものです。
とにかく、物語としてはこれ以上は何も無いのです。
あったとしたら、お互いの死でしょうか。
嫌過ぎますね。

新劇場版では、はたしてどうなるのか。
親と子は和解出来るのか。子は親になることが出来るのか。
人類に未来はあるのか。全てはループに過ぎないのか。
その答えは、劇場で。
まぁ、どうなるか分からないですけどね!

洞木委員長が出てればそれで良いんです……!

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