不思議の国の軟体鉱物

2009-08

「うつ病でホームレスになったが俺はまだ頑張れると思う」第1回

うつ病にかかり、実家でニートを満喫していた私。
しかしある日、母親が包丁を突き付けてこう言った。
「こっちだって生活があるんだから、しっかりしろ!!」

そんなわけで、お互いの精神的衛生のために、
(こっちは本気で命ヤベェと思ったからってのもあるけど)
私は髭剃り、歯ブラシ、抗うつ剤、遊び道具を持って家出しました。

うつ病で、ホームレス。
『ドラクエ』のスライム以下の、社会的な弱さ。
はてさてどうしたことか。

とりあえず、3チョコさんとカラカル!さんがカードゲーム屋で
午後7時に待ち合わせをすると聞いていた私は、
そのカードゲーム屋の近くにあるショッピングモールに行った。
石焼ビビンバが550円だったのでそれを食べ、
ちょうど良くモール内にあったベンチで昼寝。
が、夕方から雨が猛烈に降り出し、屋内のベンチまで濡れ濡れ。
昼寝を中断して、本屋でぐだぐだする。

午後7時、どうにかカラカル!さんと合流できたので、カードゲーム屋へ。
そのうち3チョコさんも来たので、3人でマジック・ザ・ギャザリング。
その後は晩御飯をマクドナルドで食べて、解散。
私はコンビニで朝日新聞を2部買い、寝場所を探した。
と、2台の自販機のあるボロ小屋に、いい感じのスペースを発見。
新聞紙をしいて寝てみると、まぁ、素敵。
さらに新聞紙をかけてみると、結構快適。
枕が無いせいで頭は少し痛いものの、寝れなくは無い。
ただ、近くの道路を走る車の音がうるさかった。

深夜0時、少し小屋を出て空を見る。
雲に映る、綺麗な月の、かさ。
あぁ、きれいだなぁ。
そんな綺麗な月の下を歩き、トイレで歯磨きと、抗うつ剤の服用。
そして、新聞紙の寝床に戻る。

そして、考える。
母親に包丁を突き付けられた自分。
血の繋がった人間からそんなことをされるのは、珍しくないだろう。
それでも、怖かったし、情けなかった。
母親をそこまで追い込んでしまった、自分が。
うつ病は、弱い人間がかかる、なまけ病。
悪いのは、本人。

だから、家を出た。
弱い人間でも、きっと、生きることができる。
この国は、この社会は、きっとそうなっていると。
社会は人を幸せにはしないけど、幸せになれる権利はくれていると。
そして、そこから先は個人の責任なのだと。

私は20数年、積み重ねてきた。
知恵と、人間関係。
それとある程度のお金しか、今の自分には無い。
たったそれだけで、私は1ヶ月ほど生きてみたいと思う。
社会的には最弱の自分でも、生きて行けるのだと。
うつ病でも、ホームレスでも、生きて行けるのだと。
それを証明できればきっと、母もまた、救われると信じて。

兄と妹から、携帯に連絡があり、泣きそうになる。

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黒髪ロングストレート好きの20代メンヘラです

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