不思議の国の軟体鉱物

2017-08

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妖精帝國には中毒性がある

妖精帝國のアルバムが届いた。にしても、なんでこれ買ったんだっけ?
確かCMやってて魔が差して……あとはフィーリング。
サウンドと声優ボイスが妙な雰囲気を醸し出していて、
なんだか凄く異色な気がする。テンション上がる。
というか、ハマりそう。中毒性。

アニメ感想の後はたまには小説書く。
・マイメロ様
幼き頃のクロミ様に、今のクロミ様を攻撃させるなんて……悪魔。

・エル・カザド
美形超人キャラがオッサンに倒されててびっくり。
あと主人公の貧乳っぷりにびっくり。
もしかしてこのアニメ、今期一番面白い?




『Respective Tribute』 第6回

 メモを取り終わった奈々子が顔を上げる。
「加速度の検査はこれでいいわ。次は熱量操作を検査するから、合図が鳴ったら5m先のボトルを暖めて」
「いつもと同じね。2回目の合図で暖めるのを止めれば良いんでしょ?」
「ええ。しっかりね」
 ガラスの向こうにいるアリスは軽く頷いた。その約2秒後、部屋全体に電子音が響いた。それから10秒後、2回目の電子音。5m先、液体が入った円柱形の容器に変化は見られない。
 しかし別室にいる研究者たちは、温度が確かに上昇していることを検知しているだろう。
「それじゃあ同じように、次は温度を下げて」
「ええ」
 程なく、3度目の合図。そして10秒後、4度目の合図。この10秒で、容器の温度は下がっているはずである。これと同じことを、10m先、15m先、20m先の容器に対しても行った。これで熱量操作の検査は終了である。
「お疲れ様。次は振動発生の検査だから、これも5m先からお願い。まずは破砕から」
 電子音が鳴ると同時に、5m先にあった直方体のブロックが粉砕された。
「次、加工ね。隣のブロックを三角にして」
 再び電子音が鳴ると、今度は粉砕しているブロックの横にあった立方体が縦に3分割された。その内の1つは三角柱として床に立ち、残り2つはその左右にそれぞれ倒れた。その後、20m先のブロック2つに対しても同じことを行った。結果は同じだった。
 加速度発生、熱量増加、熱量減少、物体破砕、物体加工。魔力はその5種に大別される。つまり以上の検査で、魔力全てについて計測し終わったことになる。
「これで検査の方は終わりね」
「それじゃあ、もう部屋から出ても良いのよね?」
 アリスは早く部屋から出たそうに、そわそわと奈々子の方を見ていた。余程、部屋の空気が気に入らないらしい。
「まだよ」
 奈々子は首を振った。アリスが残念そうな表情をしている。
「椅子の下に容器があるでしょ?」
 アリスは椅子の下を覗き、そこにあった容器を手に取った。中に小さな球の入った、円柱形の容器である。
「その中の球を動かせる?」
 もちろん「魔力で動かせるか」という意味である。アリスは球に意識を集中し、球が容器の中を上昇するイメージを頭に描いた。
 しかし、球は動かなかった。
「駄目だわ。どうなってるのかしら?」
「それは後で教えるわ。それじゃあお疲れ様。部屋から出て」
 アリスはその容器を持ったまま、奈々子のいる入口側へと戻った。
「それで、一体どうなってるの?」
 アリスは首をかしげている。手の中という超至近距離において、自分の魔力が働かない。その理由が分からなかった。
 試しにもう一度、彼女は球を動かそうとした。すると球は勢い良く上昇し、蓋の内側に激突した。
「あれっ?」
 奈々子が驚いた顔をしている。自分でやったとは言え、アリスも何が起こったのか良く分からない様子だ。
「奈々子、これってどういうことかしら?」
 奈々子はしばし驚いた表情のままだったが、気を取り直し、アリスの質問に答えた。
「その容器は魔力の影響を遮断する素材で出来てるのよ。まだ試験途中だけど」
「へぇ~……そういうことね。凄いわ」
 アリスは納得すると同時に感心したようだった。
「今までの検査だと完全に遮断してたのだけれど……アリスの魔力には敵わないってとこかな」
「やっぱり、エーテルの濃度の関係かしら?」
「その可能性が濃厚ね。エーテルと魔力の関連性はほぼ確実だから」
 魔力というものは人間の思考、イメージに対応して発生するものである。それ故、無数の試験結果で以って関係を立証する他無いが、エーテルと魔力の関連性はそれらの試験結果によって裏付けられていた。
 そして、今回のアリスの実験はエーテルが低濃度である時、遠距離への魔力発生にどれほどの影響が出るか。それを調べるのが目的であった。
「それで、気分は直った?」
 奈々子の問いかけにアリスは頷いた。
「ええ、かなり良くなったわ。これもエーテルの影響?」
「かもしれないわ。なんだか貴女って、エーテルに左右されてばかりね」
 奈々子は薄っすらと笑みを浮かべて言った。一方のアリスは、しかしそれとは正反対だった。
「そういう生き物だから……仕方ないわ」
 寂しそうな声で彼女は言った。
「あっ、ごめん……」
 奈々子は自身の不注意な言葉を謝った。それを聞いたアリスは口元を緩め、いつもの調子に戻った。
「気にしなくていいわ。もう検査は終わりなんだから、早く帰りましょ」
「ええ……そうね。そうしましょう」
 奈々子も笑顔で返し、2人は部屋を出た。

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