不思議の国の軟体鉱物

2017-08

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久々に小説

久々に小説書いた。なのに、話が全然進んでない。

その前にアニメ感想。
・アニマス
伊織の不憫さはちょっと酷すぎるんじゃないだろうか。

・銀魂
ロリコンじゃない、フェミニストです。


それでは小説です。この調子だと最終回って第何話になるんだろう……



『Respective Tribute』 第7回

 午後7時。2人は都内のレストランにいた。既にパスタ、ピザ、サラダを食べ終え、テーブルには汚れた皿が散乱していた。
 アリスはさらにデザートを3品ほど頼み、その1つ目にスプーンを突き入れていた。
「にしても、良く食べるわね」
 ストロベリーソースのかかったジェラート1つ。奈々子のデザートはその1品だけで、そしてそれで十分だった。
「太るわよ」
「そうでもないわ。そういう体質なの」
 アリスは1つ目、チョコレートムースから目を離さずに答えた。奈々子はアリスが甘い物を多めに注文することは見越していたが、それでもため息を吐かずにはいられなかった。
 わざと安い店を選んだので、値段が原因では無かった。悩み無き彼女を見てると、奈々子は癖であるかのようにそれを吐くのであった。
「……」
 遠慮しなさい、と言ったところで意味は無いだろう。この子が「遠慮」なんて言葉、知っているはずないもの。
 奈々子はまたため息を吐きそうになった。そんな自分に気づき、彼女はそれを抑えた。一体、このため息は誰が出しているのか。呆れている自分か、羨んでいる自分か。

 ジェラート1つ分が奈々子の食道を通り終わっても、アリスの前にはまだ2つ目の品が半分ほど残っていた。2品目は奈々子と同じもの。頬を緩ませながらそれを食べている彼女を可愛らしく思う反面、少し邪魔してみたくもなるのが、奈々子である。
 奈々子はバッグから手帳を取り出し、胸ポケットのボールペンを構えた。
「……ん」
 唇の端に赤いソースをつけた顔が、奈々子を見た。
「今日も少し聞かせてくれないかしら」
 手帳をめくりながら奈々子は言った。
「また? そんなに気になるものかしら」
「気になるわ。個人的にね」
 奈々子は時々、アリスから話を聞く。奈々子と出会う前の話。アリス自身は嫌がる素振りを見せながらもそれらを話し、奈々子は本当に個人的な興味でそれを書き留める。
「楽しいのよ。現実がここまでファンタジーだと」
「私は恥ずかしいわ」
 アリスは視線をジェラートに戻した。つまらなそうな顔をして。
「いいじゃない。既に世界は幻想に満ちている。恥ずかしがるほどの夢物語じゃ無いわ」
「まだ人間は常識に縛られている、でしょ。奈々子だって今、夢物語って言った」
 奈々子はまた、ため息を吐きそうになった。アリスは子供っぽい。天邪鬼だ。もっと素直になれば良いのに。
「大シンボル……だっけ。もうちょっと詳しく聞きたいの」
「……シンボル・オーバーロード。大象徴って呼び方もあるけど、何でもいいのよ」
 それでもアリスは語る。恥ずかしいと口にしつつも、自分の過去を話したくて仕方が無いのだ。
 アリスは矛盾だらけ。その矛盾が見えているということは、結局の所彼女がとても単純だということ。
 まだまだ子供。大人気取りの奈々子は常々そう思っていた。
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