不思議の国の軟体鉱物

2017-10

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真理

食欲と睡眠欲と性欲が満たされると心身共に調子が良くなる。

真面目に。アニメ感想。
・セイントオクトーバー
ユアン君が一番問題だと思う。

・マイメロ様
あぁ、今日も小説書きましたですよ。


んじゃ既に黒歴史な小説です。頑張って挽回する!


『Respective Tribute』 第11回

 浴室から出たアリスはバスタオルを巻き、頭を拭いた。水分を拭けば、艶だけが残る。決して失われない艶。彼女の髪はそう造られた。
 髪の水気を取り終えたアリスは居間に戻り、脱ぎ捨てたカーディガンを洗濯籠に放り込んだ。そしてベッドの上で仰向けになる。天井の明かりを見つめながら、アリスはため息を吐いた。まるで奈々子のように。
 身体を起こし、クローゼットから下着と「いつもの服」を出す。それらに着替えてから、アリスは床に置きっぱなしのバッグを持ってデスクに向かう。デスクはテーブルを挟んでベッドの反対側にあり、その上にはweb端末があった。デスクの上にバッグを置き、するとそこから携帯端末が落ちる。
 アリスはしゃがんでそれを拾い、そして思い出した。

 食事の後、アリスの住むマンションの前で奈々子は車を停めた。
「いつもありがとう。それじゃあ、お休みなさい」
「待って」
 車を降りようとするアリスを、奈々子が制止した。
「アリス、貴女最近、空中散歩はしてる?」
 奈々子の言葉にアリスはびくっ、と身体を反応させた。
「飛んでるのね、まだ」
「……ごめんなさい」
「怒っているわけじゃないわ。夜なら見つかり難いでしょうし、高い場所なら尚更」
 俯いていたアリスは、上目遣いに奈々子の顔を見た。怒っていないことを確認し、顔を上げる。
「今日はちょっと、人探しをして欲しいの」
 そう言って奈々子は、自分の携帯端末を操作し、画像を表示させる。
「これ。もし空で見かけたら、連絡して」
 奈々子の携帯端末には、何処かの街の雑踏が映っており、焦点は真ん中の女性に合わさっていた。灰色の短髪。外見年齢は20代。
「髪の色は違うかもしれないから、注意して。一応、貴女のケータイにも画像送るわね」
 画像ファイルが転送され、アリスの携帯端末が音を鳴らした。
「OK。簡単には見つからないと思うし、探す必要は無いから。偶然見かけたら、知らせて」
「この人……誰かしら?」
 アリスは自分の携帯端末で画像ファイルを開き、目を細めて女性を見つめていた。
「気にしないで。もし見つけたら、教えてあげる」
「むぅ……分かったわ。がんばってみる」

 拾い上げた携帯端末を動かし、アリスはその画像を表示させた。
 奈々子が言うには、空にいるみたい。ということは、魔導士というわけね。空が飛べるんだから、それなりに強い。もしかしたら、私と同じようにスカウトする気かしら。もしそうなら、仲間が増える。楽しくなる。
 アリスは想像に胸を躍らせながら、携帯端末をエプロンのポケットに入れた。そして部屋の明かりを消し、玄関から外に出た。目指すは屋上。誰にも見られずに、誰も手の届かない上空へ飛べる。
 屋上は、空への入口だった。
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