不思議の国の軟体鉱物

2017-09

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最大の蛇足は本編!

さて、『シムーン』PS2版クリアしました。
…………本編いらなかった気がする。

シナリオがちょっと……アニメ感想。
・ドージンワーク
毎週㌔㍉㌔㍉とゆりしーが堪能できるなんて、良いアニメ……じゃ無いな。
アニメ部分は予想通り期待できそうに無いけど、
実写部分はいろんな意味で楽しそうなので良し。

・大江戸ロケット
蒼いほうの姐さんが良い人になってきた。

さて、久々に小説です。
なんか淡々と進みそうな予感……



『Respective Tribute』 第13回

 地上と付近のビルの明かりによって、その者の顔がぼんやりと照らされている。女性。アリスが写真で見た顔。長い物体を手に持ち、それを弄くっている。
 アリスはゆっくりと降下し、彼女から少し離れた位置で停止した。
「あれ……?」
 女性は手元から顔を上げ、アリスの方を向いた。青と緑の光に照らされながらも、その短い髪が灰色であることがアリスには分かった。この人で間違いないわ、と。
「珍しいね。こんな夜中に空の上で魔導士に会うなんて、初めてだよ」
 女性は警戒心も無く、親しげに話しかけた。
「しかもその格好」
 全身を見定める視線に、アリスは自分の服装を改めて見た。『構造体』にいた時に着ていた、アリスの正装。『不思議の国のアリス』をモチーフにしているのは明白であった。
「夜空でアリスに会うなんて、夢でも見てるのかな」
 その言葉にアリスは首を傾げた。
「なんで、私の名前を知っているの?」
「え?」 
 女性は笑みを携え、アリスの顔を見つめたまま沈黙した。
「……ああ、もしかしてアナタって、名前もアリスなの」
「そうよ。私はアリス」
「なるほどなるほど。名前までアリスなんだ、格好だけじゃなくて」
 納得した女性は、改めてアリスの全身を確かめる。
「年はいくつ、まだ学生かな?」
「学生じゃないわ。年は17歳。永遠に」
 アリスは何故か自慢げに言う。それを聞いた女性は目をぱちくりとさせて、そして苦笑した。
「ははっ、変なの。魔導士って変なの多いけど、その中でもぶっち切りだね」
 変だと言われたアリスは口を尖らせ、への字に曲げた。
「貴女だって変よ。すっごく変だわ」
「どの辺りが?」
「髪の毛灰色だったり、夜中に空飛んでるのもそうよ」
「夜中に空飛んでるのはアナタだって同じでしょ。でも、うん。確かに私も変かも」
 そう言って女性は、手に持っている長物を顔の高さまで挙げて、両手で構えた。
「何をしているの?」
「静かに」
 女性に制止されて、アリスは黙った。アリスが見る限り、それは金属製で、細長い円筒が伸びていて、手で握るためのグリップや人差し指で引くためのトリガーが付いていた。女性はスコープを覗き、息を殺して、遠く離れた向かいのビルを向いていた。
 長く、張り詰めた沈黙。その中でアリスは物体の正体について考え、そして結論した。
 その瞬間、物体が大声を上げた。
 
 銃声。
 
 女性は構えていた銃を下ろし、満足げな表情を浮かべた。
「さて、逃げなきゃ。アナタも早くした方が良いよ」
 女性は呆然とするアリスを放って、上空へと飛んで行ってしまった。
 一方のアリスもすぐに銃声のショックから立ち直り、逃げるように自室へと飛行する。だが、彼女の頭は何が何だか分からないまま、ただ混乱していた。
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