不思議の国の軟体鉱物

2017-10

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『化け猫』総集編視聴中

お、面白すぎる……!
このクオリティで『モノノ怪』もやってくれ……無いだろうなぁ。

アニメ感想。
・アニマス
伊織主人公で、良いじゃん。

・銀魂
いえっさ……

・スクールデイズ
この後の惨劇を思うとわくわくが止まらない。


さて、小説です。『化け猫』見てたせいであんまり進んでない!!


『Respective Tribute』 第14回

 翌朝。アリスの部屋にインターホンが響いた。
「来たわよ」
 アリスからの知らせを受けてやって来た奈々子は、合鍵を使って玄関を開けた。
「はい、おみやげ」
 居間に入ると同時に放り投げた紙箱を、ベッドに腰掛けたアリスが取る。チョコレート。おみやげと言ったが、実のところ奈々子がその新商品を食べたかっただけである。
「で、本当に会ったのね」
 チョコレートの箱を開けながらアリスは頷いた。
「間違いないわ。写真の人よ」
「状況、詳しく話して頂戴」
 奈々子はアリスの左隣に腰掛けた。アリスがチョコレートの小さな塊を口で転がしながら喋り出す。
「昨日の夜、ここからちょっと遠いビルの近くで、写真の人に会ったわ。髪も顔も同じで、長い銃を持っていたの」
「うんうん。それで」
 そう言いながら奈々子はアリスの持つ箱からチョコレートを摘もうとしたが、その右手はアリスに叩かれてしまった。
「色々とお話をしてたら、途中でその人は銃を向かいのビルに向けて、急に黙っちゃったの」
「……」
 話の雲行きが怪しくなってきた。奈々子は予想してしまった光景を打ち消すことを期待しつつ、言った。
「……で」
「そしたら突然、バーーンッって大きな銃声がして、それでその人は何処かに逃げちゃったわ。私も何が起こったか分からなくて、必死で家まで飛んで帰ったのよ」
「…………」
 奈々子の頭がゆっくりと下がっていった。
「どうしたの、奈々子?」
「聞くんじゃなかったぁ……」
 そして、両手で頭を抱えてしまった。
「ねぇ奈々子」
「こんなことなら車の中で話せば……ああでもそれでも駄目だったかも……うぅぅん……」
 ブツブツと呟く奈々子に、アリスの一言。
「あの人、あんな所で何をしていたのかしら?」
 その言葉に反応して、奈々子の中で小さな爆発が起きた。彼女は勢い良く顔を上げ、頭から離した両手でアリスの頬をつねった。
「そのくらい想像が付くでしょ、銃を、向かいのビルに撃ってるって、どう考えたって殺人でしょ、さ、つ、じ、ん!!」
「ひょ、ひょっと、ひゃめへひょうふぁい」
 語調に合わせて頬を引っ張る奈々子。涙目のアリス。
「今までただの常識知らずだと思ってたけど、それ以上、馬鹿、このバカぁ~!!」
 引っ張る方向を横方向から上下方向に変更された上、頭を前後に揺さぶられるアリス。
「あぁ……もうぅ、どうしよう……」
 両手をアリスの頬から離し、再び頭を抱える奈々子。一方、解放されたアリスはふらふらしながら横向きにベッドに倒れた。
「うぅ~……」
 気持ち悪そうにアリスは声を出した。手に持っていた箱からチョコレートが数個、シーツの上に散らばる。
「……ねぇアリス、相手は銃を持っていて、貴女は丸腰だった。そうよね?」
 アリスは答えない。答えられない。
「それなら、仕方ないわよね。うん、仕方ない」
 奈々子は顔を上げながら独り言を続ける。
「もし犯行を止めようとしたら、殺されていた。だから、止めなかった。そうでしょ」
「ぐぅ~……」
「うん、これで問題無い。少なくとも、私に責任は無いわね」
 奈々子はうんうんと頷きながら、散らばったチョコレートを1つ摘み、口に入れた。
「それで……」
 まだ調子が戻らない様子で、アリスが身体を起こした。
「あの写真の人、結局誰なのかしら?」
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