不思議の国の軟体鉱物

2017-08

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久々にニコニコ動画を見てしまって

PS2の『葛葉ライドウVS超力兵団』が欲しくなった!

『仮面ライダーカブト』のOPが聞きたくてニコニコ動画行ったのに、あれ?

まぁ、いいか。アニメ感想。
・マイメロ様
管理人さんにもっと出番を。


さて、小説です。
今回ついに、あれが、あれが!!



『Respective Tribute』 第20回

「ホンシアの銃って、とっても長いでしょ?」
 アリスはライフルを構えるジェスチャーをしたまま、右、左と上体を旋回させる。
「この銃だと、接近戦でかなり不利だと思うの。だから、接近戦に持ち込めれば楽勝だわ」
「そうかもしれないけど、どうやって接近するつもり?」
「それはそれ程難しくないと思うわ。きっとホンシアに会えるのは夜でしょうし、上手く動けば見つからないで近くまで行けるはずよ」
「他の武器を持っている可能性もあるでしょ。その時はどうするの?」
「武器を持ちかえるのに時間がかかるわ。その隙に攻撃すれば大丈夫よ」
「貴女を待ち伏せしてたらどうするの。初めから別の武器を構えてるかも知れないわよ」
「待ち伏せは無いと思うわ。私を襲うつもりなら、昨日やっていたもの。それに別の武器を持っていたら、逆に好都合よ。ギリギリで当たらないくらいの距離まで近づいて、そこから一気に接近すれば良いんですもの」
「……うーん」
 アリスの作戦を一言で言うのなら、「近寄って攻撃」である。作戦と呼ぶにはあまりに粗末なものであるが、奈々子はそれに勝る代替案を思い浮かべることが出来なかった。なにせ、出会う場所は恐らく空中、何も無い虚空である。高層ビルを利用した作戦も考えられそうだが、いつ、何処で出会えるかも分からない相手であり、下手に距離を取るわけにもいかないスナイパーである。
 アリス以外の新たな戦闘人員も期待できないとなると、取るべき戦法はやはり、接近しての短期戦。接近さえ出来れば十分に可能かもしれないけど、問題は……
「アリス、ホンシアに撃たれないで倒せる自信、ある?」
 アリスはニヤリと、歯を見せて笑う。
「当然よ」
「ホンシアも強力な魔導士なのよ」
「奈々子、私の魔力の強さ、測ったんでしょ?」
 奈々子はうっ、と言葉を詰まらせた。
「ホンシアの魔力って、どのくらい強いのかしら?」
 奈々子はノート型の画面に、ホンシアの魔力の計測データを表示させた。
「ホンシアが16歳の時、魔導士の認定を取るために受けた検査のデータよ。使える魔力の種類は、加速度発生のみ。この時点でもかなり強いけど……」
 魔導士の認定検査は、能力をある程度持つ者ならばそのほとんどが受けている。公的な認定を受けることで特定の状況においての魔力の使用が許可され、魔力を利用した各種職業の試験を受けることが出来るためだ。
 その検査データによると、ホンシアの加速度発生能力は人間2人を宙に浮かすことも十分に可能であり、それは高層ビルの火災や災害などで救助が困難な場所に取り残された人間を救う、特殊救助隊員として彼女が活躍出来たことを示している。
 だが、彼女は正反対の道を行った。よくある話だった。
「たとえこの1.2倍の力があっても、アリスよりは低い……わね、かなり」
 奈々子が記憶の中にあるアリスの加速度と比べて、言った。アリスが魔力で発生する加速度は、恐らくホンシアを凌駕している。人間以上を誇るアリスの身体能力、反応速度も考えると、相手は対応することもままならない。
 即ち、圧倒する。
「大丈夫、でしょ」
 アリスが微笑む。
「はぁ……分かった、認める。貴女なら傷一つ負わずにホンシアを捕まえられる。間違いないわ」
 さらに口元を緩ませるアリス。
「それで、武器はどうするの。拳銃くらいなら調達できるけど」
「武器なら心配ないわ。私も持ってるもの」
 そう言ってアリスは立ち上がり、クローゼットの中をがさごそと漁り始める。そして、漫画本や洋服の山から長い棒状の物体を発掘した。
「それって……」
 アリスが掲げた「それ」に、奈々子は目を丸くした。
 そういえば、アリスを日本に連れてくる時に「それ」のせいで手間取ったんだったわ。ただのガラクタだと思ったけど、アリスにとってはとても重要な物らしくて、だけど「それ」が一体何なのか、分からなかった。いや、一目瞭然とも言えたけど。
 それを形容すべき言葉は、1つしか無かったから。
 アリスが右手で高々とかざした「それ」は、赤と銀の2色で塗られ、一方の先端は扁平な爪、もう一方は直角に曲がり、先端には二股の爪があった。1m近いと思われる長い「それ」の表面には刻印がいくつもあり、その刻印だけが「それ」がただの工具とは何かが違うことを感じさせていた。
 だが、「それ」はまさしく「バールのようなもの」であった。
「結局、その『バールのようなもの』は……何?」
 訝しげな表情の奈々子に対し、アリスは自信たっぷりに言った。

「『バールのようなもの』よ」
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コメント

魔法のバールのようなもの。

どうも。読者その1です。
あれは個人的にマジックアイテムと思うことにします。
きっと「てこの原理」が何か重要なヒントに…。

『バールのようなもの』がちゃんと掲載されているWikipediaに感動しました。

魔法といえば魔法だけど

基本的にこの世界の魔力って物理力ですからねぇ……
魔法らしい魔法な力は、無い!

あとバールのようなものは小説のタイトルにもなっていますね。

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