不思議の国の軟体鉱物

2017-08

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久々に 小説書いた 今回は

突然気温が10度くらい下がって、風邪引きました。
そんな中でも執筆活動をしつつ、
実は『葛葉ライドウ』やってた時間の方が長い私!

そんな感じでアニメ感想。
・アニマス
伊織と結婚したい。割と本気で。

・モノノ怪
『ミスター味っ子』っぽい。

・電脳コイル
今週もイサコ様が素敵過ぎる。あと盗撮用ペットが凄すぎる。

さて、今日も小説です。
書いてる途中で「俺もやれば出来るな……」などと考えてしまったので
つまらない確率大!! もっと精進しなければ。


『Respective Tribute』 第22回

 その夜のアリスは、テレビの野球中継を見ながら軽い夕食を済ませた。故郷である『構造体』から出た後に簡単な料理は覚えたものの、レシピ通りに作れることもあまり無く、つまりは料理が下手だった。それでも今日の野菜炒めは美味しい方だったと、彼女は自己評価した。
 食器を適当に洗い、アリスはベッドに腰掛ける。テレビでは赤い帽子を被ったピッチャーが投げたボールを、青い縦縞のユニフォームを着たバッターが力強いスイングで捉え、彼方へと飛ばしていた。
 それをぼんやりと見ていたアリスは、握りこぶしを作ってバッターのフォームを真似てみる。手首と腕と腰で見えない棒を振るう。2回、3回と繰り返す。それで彼女は気が済んだのか、テレビを消しベッドの上で仰向けに倒れた。
 これから服を着替えて、ホンシアを探しに行かないとだわ。
 アリスはホンシアの故郷、シンガポールの事を思う。シンガポールについてウェブで調べたアリスだったが、東京との違いが分からないというのが彼女の感想であった。ただ、ライオンが有名であるということだけは印象に残った。
 ライオン。猛獣。ホンシアもライオンなのかしら。でもライオンというよりは鳥みたいだったわ。鷹みたいな。アリスはシンガポールのビル街を舞う、ホンシアの姿を想像した。高層建築物の森で育った猛禽。両親が死んだ事によって巣立ち、また森に戻ってきた。
 今度の森は東京。故郷を思い出すような東洋の摩天楼。
 その鷹を捕まえるんだから、私は狩人かしら。アリスは鷹と形容したホンシアに対する、自分の立場を考える。鳥よりも自由で、かわいいのが良いわ。でもそんなもの、あるのかしら。
 時折アリスは自分を何かに例えようとして、色々考えた末にいつも失敗する。だけどその失敗こそが彼女らしさでもあった。そして今回も失敗し、いつもと同じ結論を出した。
 私はやっぱり、私だわ。

 昨日と同じ服を着て、アリスは『不思議の国のアリス』となって空に舞った。風は穏やかで、昨日と何もかも同じ。ただ違うのは、凶器を秘めていることだけ。発光ダイオードと蛍光灯に輝く人工の森を眼下に見下ろし、アリスはさて、どこへ飛ぼうかしらと辺りを見回す。
 昨日は偶然見つけることが出来たけど、今日はどうかしら。もし逢えるとしたら、やっぱり昨日と同じ場所だと思うのだけど。
 アリスは「犯人は犯行現場に戻ってくる」という言葉を思い出し、昨日の現場に向かって加速度を発生させた。今日は背中に付けた物が落ちないように、それを押さえつける力にも気を付けながら。

 確かにいるとするならこの場所だった。だが、本当にいるとは思っていなかったアリスは、昨日と全く同じように長い銃を持ってビルに背中を付けるホンシアを認め、驚くと共に嫌な予感がした。
 また昨日と同じようにあの銃を撃つのならば、一体、誰に向かって?
 アリスは奈々子が心配していたのを思い出す。あの時は大丈夫と言えたが、実際に目の前にするとやはり不安だった。
 そして、胸の高鳴りを覚える。不安からでは無い。不安の感情とは別の何かが、彼女の鼓動を高めていく。脳裏に過ぎるのは、奈々子と出会う前の記憶。
 剣とバールのようなものが音を立てながら交差し、離れ、また交差し、そしてさらに昔の記憶。長い金髪、不敵な笑み。
 不安と冷静な闘志、そして嫌悪。複雑に絡み合った感情がアリスを縛り付け、慎重にさせる。ホンシアの真上からゆっくりと降下し、目はホンシアの一挙一動を見逃さずに。そしてアリスは、撃たれること無くホンシアの隣に舞い降りた。

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コメント

秋の夜長に小説。

おぉ。対峙しましたね。次回はいよいよ戦闘シーン…?
『バールのようなもの』をどう使うか…。

名前から察するに、てこの原理に関係有…?
いや、シンプルに鈍器的な使い方で…。
加速度と熱量加えて打撃&火傷攻撃とか…。
でも相手が銃だから遠距離攻撃…どうすんだろ…。

と、勝手に脳内でシミュレーションしながら楽しませてもらってます。

いや、そんな……

ネタバレできないのでなかなかコメントが難しいです……

どうにか隣まで来る事が出来たアリスなのですが、
任務は「捕まえる」ことです。
アリスは果たして捕まえることが出来るのかどうか……

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