不思議の国の軟体鉱物

2017-08

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再認識したこと

家より大学のほうが5倍くらい集中できる。 

まぁ、帰りに『QMA』やっちゃうけど。アニメ感想。
・アニマス
思った以上に熱くて感動的だったので、良し!
全体的に見ても悪いアニメじゃなかったと思う。
『アイマス』要素以外は。

・モノノ怪
3期はいつやるのですか?


さて、今日も中二病小説です。話が全然進まない~

『Respective Tribute』 第26回

 湖に浮かぶように建つ休息所で、3人はテーブルを囲んでいた。
 柵がぐるりと張られた円形の床。そこに円柱が立ち並び、上には円形の屋根が乗っている。そしてテーブルも椅子も円形。真っ白な円で統一されたその場所からは、湖の全方位が見渡せる。
 静かにして幻想的な湖を望むための建築。
 だがアリスは、どうもこの建物が気に入らなかった。正確に言えば、湖も含めて。この空間は全て、エルザがローエングリンのために作ったとしか思えなかったからだ。
 アリスの暴撃で腫れたローエングリンの脚に包帯を巻く、栗毛色の髪の少女。肩まで伸びた髪は少し巻き気味であり、アリスのストレートに比べ幼くも見える。あどけなさと好奇心溢れる瞳の輝きは、しかし少女の心情を映し切っているようでもあった。
 やっぱり、私って邪魔なのかしら。 
 エルザは穏やかな微笑を浮かべつつ、ローエングリンの手当てをしている。その姿を見ながら、アリスは今日も思わずにはいられなかった。
 
 アリスが生まれ故郷を離れる際に、人間世界での先輩として付けられたのが、ローエングリンだった。
 ローエングリンに学ぶことで、人間に溶け込めるようになるだろう。そんなようなことを言われたんだわ。でも実際はお目付け役な気がするわね。
 ローエングリンとアリスは1年かけて世界の主要都市、いくつかの『構造体』を回った。その間、何度も立ち寄ったのがこの『構造体』、『トルソー』だった。
 『トルソー』は人間の胴体をモチーフにしたようにも見える、全長2500mの巨大建造物である。ノルウェー海の底に埋もれており、アリスとローエングリンは入城する度に潜水艦を使用する必要があった。位置も陸からは離れており、そこまでの手間をかけてまで何度も通う理由がアリスには存在しなかったが、ローエングリンは『トルソー』を拠点とすることを命令されていたため、アリスも渋々付いて行く他無かったのである。
 だがそれも最近、変わって来ていた。

「ホントに、アリスったら乱暴なんだから」
 包帯を巻き終えたエルザが、アリスの方を向いて言った。
「悪いことをしたわ。ごめんなさい」
 そう言いながらも、微笑ましくエルザを見ていたアリスはつい、にやついた表情をしてしまった。
「本気で悪いと思っているようには見えないわ、もう」
 不満そうにエルザは言ったが、ローエングリンに向き直るとすぐに笑顔に戻った。そんなエルザの愛嬌が眩しいのだろうか、ローエングリンは無言だ。
 2人の姿を見ていると、何故だかアリスの口元も自然に緩まってしまう。
 片や命令に従い、世界を探索する白い騎士。片や愛らしさを纏い、天衣無縫な少女。
 大シンボル『守護の王』と、『トルソー』の城主。
 夢物語が現実の光景となっているような2人は、『夢の女王』であるアリスが望む世界を具現化していた。
 まるでおとぎ話の王子様とお姫様みたいだわ。この2人みたいに、世界がもっと素敵になれば良いのに。
 アリスはそう思いながらも、2人だけの世界に紛れ込んでしまったことに居心地の悪さも感じている。
 もし湖の霧が無くて、空が青だったら。そしてこの建物が別の色だったら。私ももう少しは居やすくなるのかしら。
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