不思議の国の軟体鉱物

2017-11

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『ポケモン』で負ける

『コヨーテ』のマルチアーノ12姉妹をモチーフにしたチームで
『ポケモン』対戦して……負けました。

敗因:12姉妹、炎と格闘に弱い……あと装備アイテムが不十分

というか私が弱いのよ! アニメ感想。
・ドラゴノーツ
ジジイまでドラゴン……

・マクロス(再放送)
ミンメイ、マジかわいい。

・銀魂
頭悪すぎて困る

・グレンラガン
兄貴格好よすぎて困る。

・クラナドォォ
風子ォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!


さて、今日も小説です。
今年中に終わるかかなり不安!!


『Respective Tribute』 第30回


 アリスはバールのようなものを振り被ったまま、自分の置かれた状況に冷や汗をかいた。ゆっくりと視線を下に向けると、既にローエングリンの剣はアリスの胴に当てられている。ローエングリン自身は額に手を当て痛そうな表情をしているが、攻撃を外す確率は無い。
 万事休す、ってこういう事なのかしら。
 アリスの心を震えさせる何か、恐れが。驚きでもなく、不安でもなく、死を予感させる直接的な恐怖。とても久しぶりな、あの時以来の恐怖。
 そしてあの時と同じように、恐怖を与えた当の本人がその恐怖からの解放をくれるなんて。
「ホンシア、銃を下ろせ」
 ローエングリンが命令する。
「でも……」
 ホンシアは不服そうだ。先程までの様子から、銃を下ろした途端に逆襲される可能性は充分にある。それを警戒しているのだろう。
「大丈夫だ、下ろせ」
 ホンシアは銃を下ろした。アリスは振り上げた武器をそのまま、何もしない。
「アリス、さっきも言ったように、戦うつもりは無いんだ」
 ローエングリンも剣を下ろす。アリスは振り上げた武器をそのまま、何もしない。
「だから、お前も下ろせ」
 アリスは睨むようにローエングリンの顔をしばし見つめた後、ゆっくりとバールのようなものを下ろした。
「それで、一体どういうことなのかしら」
 聞きたいことは山ほどあった。ここで何をしているのか。どうしてこんな所にいるのか。ホンシアとどういう関係なのか。
 そして、約束は。
「……『女王』の命令なのかしら」
 一番可能性のある考えを、アリスは口にした。するとローエングリンは数秒黙った後、静かに頷いた。
「……ああ」
 アリスは眉間に皺を寄せ、苦虫を噛み潰したような顔をした。
「私との約束より、エルザより大切なのね」
「……」
 ローエングリンは答えない。
「どうなの。答えなさい、ローエングリン!」
 再びアリスの内に怒りが込み上げる。アリスの大声に、ホンシアはすかさずライフルを構えた。
「やめろ、ホンシア」
 ローエングリンが制す。渋々そうに、ホンシアは銃を下ろした。
「アリス、お前との約束が守れなかったこと、それは謝る。だが、これは重要な任務なんだ。とても、重要な」
「重要、一体何が重要なのかしら」
「言うことは出来ない。それほどに、重要だ」
「私には、何も言えないってことね」
「……その通りだ。お前には何も話すことは出来ない」
「子供騙しだわ」
 アリスは次第に悲しくなってきた。別れる前の態度も嫌だったけど、今の態度はもっと嫌だわ。そんな理由で、何が納得できるというの?
「白かった髪も、白かった服も、全部汚して……」
 その姿が、貴方の本性なのかしら。そう続けようとして、アリスは言えなかった。
「この国では、あの姿はあまりに目立ちすぎる。紛れるためには、髪も染める必要があった」
「何もかも……全部変わったってことね」
 もう、私の知ってるローエングリンはいないのだと。いいえ、違うわ。私の思っていたローエングリンは、エルザと共にいたローエングリンは、きっとほんの一面に過ぎなくて。
 結局、『女王』の犬なのね。ローエングリンは『女王』の騎士なのね。『女王』のためなら、姿形も変えてみせる。それが、本性。言おうとした嫌みは的を射ていた。
 その事がとても、悲しかった。
 もう、いいわ。
「……分かったわ」
 アリスは無言で、ローエングリンに背を向けた。
「さよなら」
 アリスは飛ぶ。自分の部屋、居場所に向かって。突然の再会、突然の失望。受け入れたくなかったのかも知れない。引き止めて欲しかったのかも知れない。
 だからいつもよりも、速度が出ない。
 一体エルザになんて言えば良いのかしら。今もローエングリンの帰りを待っている、あの子に。きっと、何も言えないわ。ローエングリンの本性を知った今は、何も言えないし、会うことも出来ない。
 アリスは何故か、奈々子の笑顔を思い浮かべてしまう。今は、どうしてかしら。あの顔が懐かしくて。暖かくて。 
 

「良いの?」
 ホンシアが飛び去るアリスを見つめながら言った。
「……」
 ローエングリンは答えない。
「しょうがないなぁ」
 そう言って、ホンシアが飛び始めようとする。
「どこへ行く」
 ローエングリンの制止にホンシアは振り返った。
「あの子、放っておけないでしょ」
「……駄目だ」
 ローエングリンの表情を見て、ホンシアは呆れたかのようにため息を吐く。
「何かに必死に耐えてるみたいに見えるけど、それで良いの?」
「あいつを巻き込みたくは無い」
「もう充分巻き込んでると思うな」
 ホンシアは前に向き直り、アリスの飛び去った方角へ加速する。1人残されたローエングリンは、ただその姿を見つめるだけだった。
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