不思議の国の軟体鉱物

2017-08

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結局南極大lain

先日「DVD高い」説を述べていた私ですが、
『lain』のDVD-BOX買っちゃいました……
いや……1クールで1万円は安いですよ……

今、ちょっと前のアニメDVDが買い時。アニメ感想。
・バンブーブレード
死ねば良いのにと言われてみたいキャラ登場。

・スケッチブック
岩窟王登場。あと金朋地獄。静御前。

・カイジ
カイジの頭の良さに驚愕。

・ネウロー
社長格好良すぎ。

・ジェニー
まさかジェニー以外みんな死んじゃうなんて……


さて、小説です。
卒研やばいかも……


『Respective Tribute』 第35回

「何故、そのようなことを」
 冷静な調子で口に出したが、ローエングリンは内心不快に感じていた。危うくホンシアが殺害される所だったのだから、当然である。何故アリスにホンシアを襲わせたのか、彼は納得できる理由を欲した。
「正規の手続きで借りる事は出来ないからな。ホンシアの捕獲命令を与えることでお前と接触させ、そしてこちら側に協力させる算段だった」
「捕獲?」
 その単語に、ローエングリンは面食らった。
「殺害では」
「いや、捕獲命令だが。それほどに乱暴だったのか、彼女は」
 ホンシアに対するアリスの一撃、それは明らかに人間を殺しうる速度だった。だが、「あの」アリスのことだ。人間を殺す加減と、痛めつける加減。その加減がままならないと考えても何ら不思議は無かった。
 むしろ、峰打ちのような繊細さを求める攻撃を、猪突猛進とも言えるアリスが出来る方が不自然だ。久しぶりに武器を交えた時、まさしくアリスは半年前と変わらない、純粋とも言える戦い振りであった。ローエングリンはそんなアリスなら捕獲が殺害になるうるだろうと結論し、僅かでも訝しんだ自分を恥じた。
「私の思い違いでした。失礼しました」
 端末越しに雇い主の、年齢を感じさせる笑い声が聞こえて来る。
「やはり乱暴者か、彼女は。何とも頼もしいな」
「いえ、厄介なだけです。やはり彼女を引き入れることは、あまりにも不安定要素が多――」
「ローエングリン」
 雇い主が言葉を切る。僅かな沈黙の中で、夜風が強くなりだした。
「彼女を巻き込みたく無い気持ちは分かる。だが、既に彼女は巻き込まれている。ならば、確りと事情を説明した上で、彼女の意思を尊重すべきではないか?」
「……ホンシアにも、同じようなことを言われました」
「そうか……」
 再び訪れた沈黙の中、ローエングリンはアリスが去った方角の空を見た。アリスもホンシアも、飛ぶものは何一つ見えない。
 雇い主のため息が聞こえ、声が続いてきた。
「彼女を巻き込んだのは……私だ。私を憎らしく思っても良い。軽蔑の眼差しにも耐えよう。私は、何としても成功させたいのだ。どうなろうと、何をしようと、だ」
「分かっています」
 口に出してみたものの、同意する感情はローエングリンの中に無かった。自分には、やはり覚悟が足りないのか。きっと心のどこかで確信しているのだろう、ある事を。
「……アリスの説得はホンシアに任せる。お前には現在の状況を調べて欲しいのだ。狙撃は2回で充分なのか、それともまだ行う必要があるのか。それらの動向を調べ、報告を頼む。うまく誘き寄せられることが出来るかどうかが、鍵なのだから」
「了解しました。可能な限りの情報を収集します」
「頼りにしているぞ。それにしても、お前は言葉遣いが丁寧過ぎはしないか。そこまで畏まる必要は無い。対等だろう、お前と、私は」
「貴方の周りの者と同じ事をしているだけです」
「全く、身に余る。では、頼んだぞ」
 そう言って、雇い主との通話は終了した。
 ローエングリンは携帯端末を持った自分の手が震えていることに気付いた。顔もきっと、険しいだろう。自分の中の不安が、露呈しているのだ。
 雇い主に対する忠誠は揺らいでいない。彼の言うことがもっともであることを、ローエングリンは理解している。それでも、アリスを計画の一員として迎えたくは無かった。自分を不安にさせる予感、絶望的に信じてしまった未来があるから。この計画がそれに続いているから。彼は何としてでも、アリスを自分たちに近寄らせたくは無いのだ。
 彼は、ローエングリンは確信している。
 
 雇い主との計画は失敗し、誰一人生き残れないことを。
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