不思議の国の軟体鉱物

2017-08

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レッツ! スケジューリング!

今日(正確には昨日)はスケジュールを立て、その通りに動いてみました。
まぁ、結局深夜になると適当になってしまうんですけどね。


卒業研究作業を深夜に1時間やるんじゃ無かったの!? アニメ感想。
・カイジー
唯一の女性キャラシーン終わり?

・ネウロー
だんだん弥子が犯罪者に見えてきた。

・ジェニーーー
あなたと……合体したい。

・ドラゴノーーツ
面倒だからもう逃げるな。

・銀魂
コォォゥブラーーーー!!

さて、小説です。
『アイマス』を再開して伊織&やよいで伊織メインにしてやってみたら、
伊織様が神々しく見えてきました。
さすが釘宮オーラ……恐るべし。


~『Respective Tribute』 第43回 ~

「でも、私の知ってるローエングリンは誰かを殺そうなんて、そんなこと思ったりしないわ」
「……きっかけがあれば、人を殺したいって感情はすぐに生まれる」
 ホンシアは遠い何処かを思うような眼差しをして言った。
「きっと、ローエングリンにも何かあったんだよ」
「それは……貴女にも?」
 アリスの問いかけに、ホンシアは答えなかった。
 眼差しはアリスが現れた入口を通り過ぎ、その先の夜を見ている。高層ビルの輝きに夜が食べられているような景観。アリスにとって、それは楽しさを覚えさせるような景色であった。だから彼女は、ホンシアの眼が寂しげである理由が分からなかった。
「私の事……私の経歴とか、知ってるんでしょ?」
 その声で彼女の不遇な経歴を思い出し、アリスは気兼ねつつも「ええ」と小さく返した。
「両親が死んじゃってね。それからは行く当ても無くて、いつの間にかこんな仕事に就いてた。そんなものなんだよね、きっかけって」
「そんなものって……」
 自分の親が死んでしまうことが、「そんなもの」で済んでしまうのか。アリスはその疑問に対する答えを、口調とは裏腹なホンシアの目付きから感じ取れた気がした。
 もしかしてホンシアは、今も寂しいのかしら。この東京の綺麗な夜の中で、独りぼっちで。でもそれが人を殺すことと、どんな関係があるっていうのかしら。人を殺したら、もっと辛くなると思うのに。
「人を殺して、平気なの?」
 うーん、とホンシアは考える仕草をして、呟いた。
「人を殺したこと、ある?」
 アリスは首を振った。それをホンシアは横目で見る。
「狙撃銃で人を殺すのってね、簡単なんだと思うんだ。頭や心臓を狙って、意識を集中して、引き金を引くだけ。相手の怖がってる表情とか、殺した時の感覚とか、そういうのを覚えなくて良い。深く考えなければ、ただ鉄の塊を弄くるだけ。それだけのこと。アナタの持っているバールのようなもので叩くのより、ずっと易しい。私の心にも、私の身体にも」
「怖くないの?」
「怖い……かぁ」
 ホンシアは両手をこすり合わせる。春が訪れていても、高所の風は冷たかった。
「どうして、怖いって思うの?」
 どうして――どうしてかしら。
 人を殺めるこという行為に対する嫌悪。それをしてしまうことで自分が汚れてしまうという恐れは、アリスの中で確固たるものだった。しかし、彼女はそう考える明確な理由を思い浮かべることが出来なかった。まるでそのように思考回路が組まれているような、不思議な感覚を彼女は覚えた。
「分からないけど、怖いわ」
 そう答えるのが、精一杯だった。
「同じ。私もね、怖い。何人殺しても、怖い」
 意外な言葉に、アリスはホンシアの顔を見た。
「怖いのに、どうして殺すの?」
「殺さない方が怖いから……かな。私には、これしかないから。魔導士の自分が、魔導士らしく生きる方法は、これしかない。それ以外の道を選んだら、きっと自分じゃなくなる。それはとても怖いことなんだ」
 きょとんとした眼で、アリスは尋ねた。

「魔導士は、人を殺さないといけないの?」

 ホンシアは、その質問と眼に何を感じたのだろうか――まるで羨むかのような視線をわずかな時間アリスに向けた後は、視線を屋上のコンクリート床に移したまま、黙ってしまった。
「ホンシア……?」
 アリスの呼びかけ。静かに、ゆっくりとホンシアが口を開いた。
「殺さなくてもいいのは、幸せな魔導士だけ」
 ホンシアの答えは、アリスに3つの問いを生まれさせた。 
 それなら、両親を失ったホンシアは幸せでは無いのかしら。
 誰かを殺そうとしているローエングリンは幸せでは無いのかしら。
 殺すことがとても怖い私は、幸せなのかしら。
 しかしそれらの問いは一瞬で心から霧散した。アリスは、その答えなんて聞きたくも無かったから。そんな問題があること自体、ナンセンスだと思ったから。
 寂しげで優しげな微笑み。ホンシアがアリスを見つめる。
「次はアナタの番。聞かせて、ローエングリンのこと。アナタの、アリスのことも」
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