不思議の国の軟体鉱物

2017-08

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やっと気付いたある真実

よく考えると、来栖川先輩や長谷部彩が大好きな私が
ロリコンなはず無かったんだよ……!!
実は年上好きなんじゃないかと、突然今日、気がつきました……

どうでもいい。アニメ感想。
・ペルソナ
スタンドじゃん!!

・しおんの王
変態社長が変態だった。

・電王
え、来週で終われるの?

・みなみけ~おかわり~
教室が何か変わってるゥゥゥゥ!?

・バンブーブレード
安藤さん再登場に画面の前で小躍り。

・ARIA
もうアリスとたまちゃんの違いはつかない。


さて、小説です。
設定上は西暦2045年なのですが、技術力はそれほど現代と変わらない?
細かいところでかなり進歩しているという設定ですが、
深く考えてないのがモロバレですね。


~『Respective Tribute』 第50回~

 チーズケーキを平らげたベイビードールは、指についたケーキの屑欠片を舐めている。袖までは着ぐるみに覆われているが、彼女の両手は剥き出しの素肌であった。手づかみで物を食べるベイビードールには、そちらの方が便利であるのだろう。
 そんなベイビードールを静かに見つめながら、アリスはプリンの乗っていた皿にスプーンを置いた。
 それにしても、こんな所でベイビードールに会えるなんて本当に不思議だわ。いつ何処で誰に会えるか。ローエングリンの時もそうだったけれど、偶然の再会は突然すぎて心の準備が出来ないわ。もし分かっていたら、もっと色々なことをベイビードールに話せたのに。
 そういえばホンシアとも、奈々子とも出会いは突然だったわ。出会いはいつだって突然なのかしら。もし予め分かっている出会いなら、それはどういうことなのかしら。
 アリスがそれを考え始めだそうとした時、ベイビードールが液晶ボードを取り出した。
「どうしたの、ベイビードール」
 優しく問いかけるアリスに、ベイビードールは書き上げた文字を見せた。
「もう、かえらないと」
 それを見たアリスは顔を曇らせる。せっかく会えたのにもうお別れなの、と彼女は口に出そうとした。それを遮るように、ホンシアがこう言った。
「そう……仕方無いかな。何か用事があるんでしょ?」
 その言葉に、ベイビードールは頷く。アリスは開きかけた口から言葉を出そうとして、ホンシアの睨むような視線に気付いた。
 ベイビードールにはベイビードールの都合がある。それを邪魔してはいけない。
 ホンシアの目がそう語っているように感じたアリスはゆっくりと口を閉ざし、寂しげに微笑んだ。
「ベイビードール……」
 アリスの寂しげな眼に反応してか、ベイビードールは寂しげに「がぁ……」と声を漏らした。
「また、会いましょう。絶対、必ずよ」
 差し出しされたアリスの手を、ベイビードールは優しく握った。返事の代わりに、アリスも弱い力で握り返す。
 その力を緩めた瞬間、ベイビードールの手はするりと離れ、彼女は椅子から立ち上がった。
「それじゃあね」
 ホンシアがにこやかに言った。その声の感じに何かが引っかかったアリスだが、別段気にせず、ベイビードールに続いて立ち上がった。
 無言で見つめ合う、アリスとベイビードール。お互いの間にある何かを確かめるように。
 しばしの後、ベイビードールはお辞儀をした。そして雑踏の中へと歩き出し、彼女は群れの中に消えて行く。その姿をただ、アリスは黙って見ていた。
 ベイビードールの耳が、見えなくなるまで。

「面白い子……だったね」
「素敵な子よ。言葉は喋れなくても、一生懸命なのよ。もっと、お話したかったわ」
 アリスは腰を置く。再び、2人だけのテーブル。
「でも、元気そうで良かったわ。こっちに来てたんなら、言ってくれれば良いのに」
「連絡先が分かんなかったんでしょ、多分」
「あっ、そうよ!」
 何かを思いついたアリスが、大きな声を出してしまう。
「携帯のアドレスを教えてあげれば良かったんだわ。どうして気付かなかったのかしら。今からでも、追いかけて教えないと!」
「もう遅いって。飛んで追いかけるわけにも行かないし、それはやめて欲しいし」
「でも……」
 アリスは不服そうに口を尖らせる。
「大事な話もあるから」
 そう言うとホンシアは手提げバッグの中から紐で閉じられた封筒を1つ取り出し、皿を退けてテーブルの上に置いた。
「何かしら、これ?」
 アリスが触ろうとした瞬間、ホンシアがこう言った。
「この中身を見る前に、1つだけ聞かせて」
 アリスは視線をホンシアの顔に移す。
「少しでも、私やローエングリンに協力する気は、ある?」
「それって、つまり……」
 人殺しの手伝いをする気が、あるか。
「それは……分からないわ」
 アリスは正直に言った。人を殺すことが悪いことであることは、アリスにも分かっている。しかし自分が誰かを殺すイメージ、それは全く浮かばなかった。
 殺人は、アリスにとって想像の範疇外の行為であった。だから、否定が出来なかったのである。
「そう……可能性があるなら」
 ホンシアは封筒を手に持ち、封を解いて行く。開いた封筒の中身は、何枚かの資料。
「これを見てから、決めて」
 テーブルの上に、数枚の紙が散らばる。その中に1枚、写真。
 アリスがそれを発見した時、彼女の――
 
 彼女の2つの眼は見開かれた。
 彼女の全身の体毛は逆立ち始めた。
 心臓は鼓動を早め、歯はカタカタと鳴りそうになり、両手は震え出した。
 あまりにも、それはあまりにも、突然だった。たとえ写真越しだとしても、それはいつも通りの、偶然の再会。
 いや、果たして本当に偶然なのか。ホンシアもローエングリンもアリスも皆全て、自身を含めた多くの人間の意志で再会を果たしたのでは無いのか。
 その答えは、今のアリスには考える余裕も無かった。
 ただ、震えるだけだった。
 彼の宿敵を人間の世界で初めて目撃した、言うなれば感動に。
「私たちの殺害標的。バンクス・アンド・ガーフィールド証券CEO、ルーシー・ガーフィールド」
 違う、違うわ。これは――『女王』
 私を打ちのめした、私を馬鹿にした、私を弄んだ、私を悩ませた、私を挫折させた、私を苦しめた、私を――私を空っぽにしようとした、無意味にしようとした!!
 敵、『自由の女王』という名の、敵。
 憎たらしい、ルーシー。
 私の、標的。
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