不思議の国の軟体鉱物

2017-08

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荷造りのお悩み

荷造りを始めた私に、ある問題が。
エロいものを両親にバレずにどうやって運べば良いんだろうか!!

ダンボールの底の方に隠して、上にマンガ本を大量に乗せればバレないか……
それだ、それで行くべきだ!! 行かざるを得まい!?
もしくはあえて堂々と……

というか卒業祝いに貰ったファービーどうしよう。アニメ感想。
・のらみみ
ドッタリ君は泣かせてくれる……

・ペルソーナ
羽多すぎ。

・しおーんの王
羽仁名人が変顔発揮でちょっと引く。

さて、今日も今日とて黒歴史小説です。
絶対……3月中に終わらない……!!


~『Respective Tribute』 第63回~

「本気で掛かって来てもらわなければ、つまらない」
「その通り……どうも我々は似たもの同士のようだな、陰島」
「そのようで……本当に、楽しいことになりそうだ」
 陰島はバッ、とロングコートを開き、両脚に括り付けられた2丁の長銃を一瞬で構えた。即座に加速度を発生させ、路面から数十cm上を飛びながら後退し始めると共に、2丁のショットガンを両方とも発砲する。
 だが『女王』は散弾の成す弾幕の遥か左側に、まるで瞬間移動するかのように移動していた。それに構うことなく、陰島は進行方向と逆を向いたまま飛行を続ける。
 『女王』もすぐに陰島の正面に戻り、追撃を開始した。陰島同様路面から少し上を飛行し、かつ陰島との距離をある程度保ちながら。
 陰島は冷や汗を掻きつつも手ごたえを感じていた。別邸へ着く前に『女王』が先制襲撃をけし掛けて来ることは予想――もしかしたら、希望――していた。それに備えて彼が選んだ武器が、このショットガンだった。
 ローエングリンから『女王』が銃器等の武器を使わないことを聞いた陰島は、『女王』を近づけず、かつ命中率の高い武器こそが最適であると考えた。だが『女王』の魔力、反応速度が人外のそれであるなら、狙って当たるものではない。
 狙わずに当たる可能性があり、そして充分な牽制となりうる武器。多数の散弾を発射し、ある程度の距離以内であれば威力、命中率共に高いショットガンは、その条件を充分に満たしていた。
 陰島はさらに銃の固定、排莢、装弾等の操作を魔力によって行うことで、普通の人間には不可能であるショットガンの2丁同時使用を実現している。2丁のショットガンで弾幕を張りながら自動車並のスピードで後退する陰島に追いつくことは、流石の『女王』であろうと容易では無いだろう。
 道の両側が田畑から林へと変わり、陰島は地の利までも得る。
 下は車2台が擦れ違える程度の幅しかない道路、両側は飛行困難な林。散弾を避けるスペースが『女王』には乏しくなり、陰島は左右や後ろから攻撃を受ける可能性が大幅に低下した。仮に陰島が地上10mの空中にいたとしたなら、彼は上下左右前後あらゆる方向からの攻撃を想定しなければならず、ショットガンも無意味になっていただろう。
 魔導士の戦闘力は周囲の状況に左右される。そうでない者達よりも、遥かに大きく。そして今、陰島の状況は『女王』を近づけないばかりか、倒せる可能性まである程に有利なものであった。
 陰島は2度目の2丁同時射撃、すぐに排莢、装弾、続けて3度目の射撃。その後、振り返って進行方向を見る。道路のカーブが近づいていた。
 陰島は『女王』の方に向き直らないまま、射撃。そして加速度を調節してカーブを曲がる。曲がった直後、陰島は正面を向き、『女王』の位置を確認した。相変わらず、陰島から距離を保ちつつ道路の直上を飛行していた。
 陰島は高揚のあまり、笑みを止めることが出来なかった。
 もしかしたら、殺せるかも知れない。他の誰の力も借りず、たった1人であの女を……もしそれが出来たなら私はまさに英雄だろう。化物を孤独に打ち倒した、生きる伝説と成り得るのだ……!
 そこまで想像した所で、陰島はイカンイカン、とそれらを頭から振り払おうとした。早すぎる勝利の酔いは、死を呼び込む。彼は冷静さを取り戻そうと、ショットガンを撃ち放った。
 『女王』は上昇して散弾をかわし、すぐに元の高さへと下降した。陰島が確認出来た限り、全ての射撃において『女王』は今のものと同様の回避行動を行っていた。それが定石であるかのように。
 陰島は次の射撃時、右のショットガンだけを僅かに上へ向かせ、左と同時に撃った。『女王』はやはり上昇、しかし先程よりも左寄りに回避した。そして降下し、『女王』は変わらず追撃を続ける。その動きに陰島はある違和感を覚えた。
 『女王』の回避行動は適確である。回避のタイミング、弾幕の範囲が完璧に把握されているかのように。それはつまり、こちらの射撃を完全に見切っているということでは無いだろうか。
 だとしたら一体、何を見ているのか。
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