不思議の国の軟体鉱物

2017-10

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ひまわってみました

どうも。先日一部で話題の同人ノベルゲーム『ひまわり』を購入し、
メイン(?)シナリオをどうにかクリアした私です。
同人ゲームと相性の悪いタイプですが、これはどうにかなりました。
感覚的には『痕』に構成が似ているような気がします。
1つの大きな事件があり、それにまつわる謎がいくつもあって、
シナリオごとに解ける謎は違うし、またシナリオに順番があったりもします。
話題になるのが分かるくらいクオリティは高く、面白いのですが、
これ1本でブームになるとは思えませんね……売れるのは間違いないでしょうが。
もし2作目、3作目と出たり、もしくは同じくらいのレベルのノベルゲーが
同人界隈から出れば、相乗効果でブームになる可能性もあります。
何にしても、値段も安いし内容も充分なので買って損は無いかと。
ゲロツンデレの魅力にみんなオエオエだ!!

ゲロツンデレ……いいよ。アニメ感想。
・RD潜脳ジジイ
幽霊の正体見たり萌えキャラでした。

・フタコイ
2人同時に相手してやる……とか言えば良いのに。

・ドルアガ
笑い殺す気か。ボンボンとか分からないでしょ若い人には!!

・紅
真・苦労さんはやっぱヘタレなのだろうか。

・しゅごキャラ
メガネスラッシュ……アバンストラッシュみたいなもの?

・ブラスレイター
ザーギンさんって名前がフリーザ様の配下っぽいのに美形でなんか困る。
いや、ザーボンさんも美形だけど。マレクさん、どうなる。

・ペルソナ
ロボだコレーーー!?

・RRR2
係長……大変ですね。あと女装カフェはもう少し人気落ちてくれ。行けない。

・ファイアボール
なんか……最終回の気配?


さて、黒歴史中二病小説です。今回から第6章。
7章+エピローグで終わりの予定だから、もうそろそろ終盤。
全部書き終わったら……とりあえずモモンガ先輩に無理矢理読ませて
息の根を止めてしまおう……ははは……

~『Respective Tribute』 第76回~

第6章「嘘」

 ローエングリンは待ち構えていた。 扉の向こうから聞こえる叫びに耳を立てながら。突き立てた剣を握り締めながら。叫びは神崎の声だった。
 敗北の音が廊下に響く中、ローエングリンの心中は不安で満たされていた。それは『女王』への恐れでは無く、巻き込んでしまった人々に対しての罪悪感だった。
 神崎は言った、陰島は自分の意志で戦ったと。だがローエングリンがいなければ陰島は『女王』と戦うことは無かったはずだ。死ぬことは、無かったはずだ。陰島だけではない。多くの兵士が死んだ。恐らく神埼も、生きられまい。
 ローエングリンの肩に圧し掛かる、贖いへの意識。死んでいった者たちのために、自分は何が出来る。自分には自分の理由しかない。それでも、彼らの思いを無視したくは無かった。
 何を以って報いるか、何を以って報えるか。答えは1つしかなかった。
 分かっている。とても困難だと、見込みは薄いだろうと。せめて、アリスが隣にいてくれれば――そう思えた時、ローエングリンの口元は自嘲気味に緩んでいた。
 俺は結局、アイツを頼りにしているのだろう。
 陰島や神崎に信頼を寄せていなかったわけではない。その逆だったから共に戦う気になれた。しかし他の誰であろうと、アリス以上に自分と連携が取れるはずは無かった。弟子とも妹とも言える彼女こそ、最高の共闘者。だからこそ、本来ならば巻き込みたくなかった。
 弱いものだな――
 僅かに薄れ始めた不安が再び色濃くなって行く。扉の向こうからは、もう叫び声は聞こえない。
 どうして自分は勝ち目の薄い戦いを始めてしまったのか。ローエングリンはほんの少しの昔に抱いた、あの決意を遠く想う。
 ただ、そうせずにはいられなかったから。
 その単純で、決定的な衝動によって彼はここで待ち構えている。そのことに彼自身、後悔は無い。あるのはただ、無力への恐れだけだった。

 物凄い勢いで吹き飛ばされた扉をローエングリンは冷静に捌いた。目の前で扉は真っ二つに縦割れ、彼の左右をそれぞれ横切る。扉の無くなった境目の直前、赤く染まった待ち人がいた。
「お久しぶりです、『女王』」
 頭は垂れず、けれど恭しい声調でローエングリンは挨拶をした。
「やはり君か、ローエングリン」
 感慨なさげに『女王』は言い、一歩だけ足を進める。廊下との境界を、越えた。
「お顔が汚れています。お拭き下さい」
 ローエングリンは服のポケットから真っ白いハンカチを取り出し、魔力による加速度で『女王』へと投げ渡した。
「済まないな、ローエングリン。いや、それともこれは一種の皮肉か?」
 返り血を拭った『女王』の顔は仄かに赤みを残すものの瑞々しく映え、逆に白いハンカチは赤色に汚れた。
 『女王』がハンカチを投げ返す。ローエングリンはそれを受け取らず、ハンカチはゆっくりと床に落ちた。
「それにしても異様なものだな、この光景は」
 『女王』は廊下の壁面、天井、窓を見回す。所々に四角い包装物が貼り付けられており、あたかも獣避け、もしくは心霊的な結界のようだった。
「プラスチック爆弾の類か。あからさまに」
「その通りです、『女王』。もし私に近づいたのならこの全てが同時に爆発します。たとえ貴女でも、これ以上前に進めば回避することは難しいでしょう」
「君の言う通りだ。陰島の爆弾を避けるのにさえ全力を使ってしまったのだからな。しかしローエングリン、その爆発には君自身も巻き込まれてしまうのでは無いか?」
 無表情に、そして力強くローエングリンは答える。
「覚悟の上です」
「そうか……」
 ふふっ、と『女王』が小さく笑った。だがその顔はすぐに歪み、眉間に皺が寄る。
「全く、おかしなものだと思わないか。魔力を行使するのを前提に作られた我々でも、自身の力に身体が耐え切れるわけでは無いというのは」
 『女王』はドレス越しに右太股を擦る。
「陰島を蹴り離したこの右足、今も痛む。私でさえこうなのだから、彼らはどれほどの痛みを感じていたのだろうか。陰島も神崎も、どんな痛みに耐えたのだろうか」
 見せ付けるかのように、『女王』は開いた左手を前に伸ばした。
「この傷を見ろ。泣き叫んでいた神崎が付けた傷だ。痛みも、恐怖も、彼らの意志の前ではさほどの抑止にならない。それどころか、それらを乗り越えようとする心がより強い力を与えるのだと、私はそう考えている。……ローエングリンよ、私も彼らと同じになれるのだろうか」
 ローエングリンは『女王』の全身を改めて見た。顔以外の全身が血に塗れているが、その全てが殺めた者の血で無いのは確かだった。左肩と左手には、彼女自身の血も見える。
「私の四肢はもはや満足に動かせない。しかし彼らのような闘志があれば、それに呼応する魔力の助けで充分な威力を保つことが出来るだろう。私は、そうでありたい。敬意を払うべき人間のようでありたい。彼らの与えてくれたこの傷は、痛みは、私を彼らの高みまで昇らせてくれるだろうか」
「『女王』、貴女は既に頂点にあります。貴女が彼らに勝利したことこそ、その証明です」
「本当にそうであれば、君の仕掛けた姑息な結界など恐れるに足りないはずなのだ。しかし、今の私にはそこまでの勇気は無いのだよ、ローエングリン。私は勇敢でも、愚かでも無いのだから」
「謙遜はお止め下さい。貴女は勇敢です。実際、私も不安なのです。貴女が爆発物を物ともせず、私の首を掻き切るのではないかと」
「そこまでの蛮勇を私は持ち合わせていない。難しいものだな、染み付いた保身の価値観と彼らから学んだ捨身の価値観を両立させることは」
 『女王』は微笑を浮かべたまま、静かにローエングリンを見据える。ローエングリンも同様に『女王』の目を見詰め返すが、その心中ではある行動を待っていた。
 沈黙の時間、静寂の空気。激情は両者共に無いとしても、一触即発の緊張は間違いなくあった。どちらかが動いた時、戦いが始まる。そして先に動くのは『女王』の方であり、『女王』自身もそう考えているに違いない。そのように考える理由がローエングリンにはあった。
 相手は『自由の女王』であり、自分は『守護の王』である。たとえただの称号であろうと、それが2人を表す呼び名である事には変わり無かった。自分が名の通り「守護」を続けるのと同様に、『女王』は名の通り「自由」で在らざるを得ないだろう。それが大シンボルの性質である以上。
 加えて、ホンシアの狙撃もあった。今の『女王』の立ち位置は窓から離れていて、一見は危険性が無いようにも見える。しかし、狙撃ポイントを選ばないホンシアに対して絶対の保障が無いことを、『女王』も分かっているはずだ。進めば、爆死。留まれば、射殺。ならば、残された道は退避以外に無い。
 『女王』が退避行動を取るとローエングリンは確信している。そしてそれこそが、彼の狙いだった。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://longstraight.blog79.fc2.com/tb.php/319-3ff35b88
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

 | HOME | 

FC2Ad

 

『Respective Tribute』

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

リンク

このブログをリンクに追加する

プロフィール

kuroron

Author:kuroron
黒髪ロングストレート好きの20代メンヘラです

目撃者数

 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。