不思議の国の軟体鉱物

2017-08

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冷やしスカイプはじめました

どうも、スカイプでモモンガ先輩と製作談話中の私です。
チャットなどと比べてキーボードを使わなくていい反面、
BGMが使いにくいのが難点とも言えます。
何か手を考えましょう、ええ。


仕事で時間無いからさっさとアニメ感想。
・ブラスレイター
ヘルマンさんはゲルトさんのことを忘れてしまったのですか。

・スケアクロウさん
るーこを思い出してしまってとりあえずるー。

・ひだまりスケッチ
ゆのっちの性的さは異常なほどに。

・コドギアス
12番が瞬殺されたのは納得できません!

・夏目友人帳
能登かわいいよ能登。

・スト魔女
(注:無害です)

さて、中二病小説です。
やっと7章。あと1,2章予定。第100回までに終わる気がしない!!

~『Respective Tribute』 第86回~

第7章「女王」
 
 最初に会ったとき、その人をお姉さんだと思った。自分そっくりの長い金髪、顔もどことなく似ている様な気がして。それなのに、とてもしっかりしていて、大人びていて。
 間違いないわ、この人は私のお姉さんなのよ。私もいつか、この人みたいになるの。なんて、そんなことを思ってた。
 最初は、そう、憧れだったわ。

 その日、私はバールのようなものを振るっていた。あの人がとても強いと聞いて、あの人に近づくために。一生懸命、戦いをイメージして。私はバールのようなものを振っていた。
 そうしたら、あの人が微笑みながらやって来た。熱心だな、って。そう言っていた。
 私はお願いした。強くなりたいから、相手をしてと。その人は頷いてくれた。私は嬉しくなって、はしゃいで。全力で行くわ、そんなことを言ったと思うわ。
 そうしたら、その人も言った。それならこっちも全力で行く、そんなことを。
 そして次の瞬間には、私は痛みに泣いていた。
 両手首、両足首から涙のように血が流れていて、殴られたお腹と胸はとても苦しくて、死にそうな、本当に死にそうな思いをして。
 そんな私を、その人は微笑んで見ていた。これで少し強くなれる、笑いながらそう言っていた。
 だけど、私は笑えなかった。そのまま気を失って、次に目が覚めた時には3年も経っていた。
 それから私は、その人のことが苦手になった。みんながその人を呼ぶ時の名で、私もその人を呼ぶようになって。
 『女王』――恐れを込めた名前。
 次は、そう、恐れだったわ。
 
 ある日、私は頼んでいた。『女王』に、恐れ多くも『女王』に。
 『構造体』の中の本や映像を見て、その本物に触れたくて。どうしても、それでたまらなくなって、私はお願いした。
 もしも『構造体』から出れるような日が来たら、一番最初に私を外の世界へ出して。震えながら、でも勇気を振り絞って私は言ったわ。
 そうしたら『女王』は、笑ってこう答えたの。出来る限り、叶えよう。そんなことを。
 私は嬉しかった。怖くて仕方なかった『女王』が、約束してくれたことが。もし本当に叶えてくれるのなら、昔のような憧れを、敬意を、私は示せると思った。
 期待、そう、期待してたわ。

 その日、『女王』は誰よりも早く外の世界へと旅立った。私は約束を破られた。それでも、我慢することが出来た。
 『女王』が『構造体』の外へ出る前、諭すように告げた言葉。帰ってくるまで、君が私の代わりをしていてくれ。それはつまり、全ての『構造体』の頂点にあるこの『構造体』、『デウス・エクス・マキーナ』の城主になれということ。
 外に出れなかったことは残念だったけど、私は満足だったわ。認められたこと、あの人の代わりとして、あの人に並べたこと。そして、『構造体』にある全てを手に入れたこと。『女王』にありがとうを言いたくなるくらい、私は喜んでいた。
 感謝、そう、感謝してしまったの。

 だけど、それは間違いだったの。
 私は、『女王』に並んでなんていなかった。私が出来たことは、ただ玉座に座って、ただつまらない日々を過ごして、重大なことは何一つ決める権利は無くて、何も出来ない飾りとして座っているだけで。
 外に出たい、そんな願いすら聞き入れる者がいないまま。何日も、何日も、何日も……!
 私は伝えた。外にいる『女王』に対して、外の世界に出してくれるように。だけど帰ってきた答えは、少し待て、それだけだった。
 もう、分かっていたの。自分が身代わりなのだと。玉座を空けるわけには行かないから、身代わりにされたのだと。
 私は怒った。とても怒った。『女王』に期待した自分が馬鹿だったと、そう怒った。
 怒り、そう、怒っていたわ。

 私は、私に許された言葉を『機関長』に突きつけた。『構造体』の機能全てを管理する、その男に。
 私は言った。城主代理を辞めると。この『構造体』を出ると。
 『機関長』は言った。辞める権利はあっても、出る権利が君には無い、と。だけど、こうも言ってくれた。自分にも止める権利は無い、って。
 そして『機関長』は、ローエングリンを呼んでくれた。外の世界への案内役を、彼は用意してくれた。そうして私は外の世界へと旅立った。そんな権利はどこにも無かったかも知れないけど、私はそれを望んでいた。
 夢を、叶えたかったの。
 『女王』への怒りをそのままに、私は夢にまで見た世界を巡った。その旅の中で、『女王』なんてどうでも良く思えて来たの。
 世界で一番嫌いなだけの、ただそれだけの人。いつか倒すなんてことを言っておきながら、それを想像で済ませて満足していた。『女王』なんて、そんなものになっていた。
 そんなもの、そう、そんなものだった。

 だけど今は――
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