不思議の国の軟体鉱物

2017-07

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『かみさまのウワサ』第2話

第1話:http://longstraight.blog79.fc2.com/blog-entry-377.html

B棟3階の女子トイレのウワサ――
B棟3階の女子トイレには、ドアに「↑」のマークが書いてある個室がある。
その個室に4回ノックして入ると、ドアが開かなくなり、
天井を見上げると、長い髪の女が覗き込んでいる。

「で、見た人は気を失っちゃうって話」
「こっちの調査結果と同じだな」
宮子が胸ポケットに入れたお札から、声がした。
「それで、ホントに行くの?」
「当然だ。自分の流した覚えの無いウワサを、是非とも確かめたい」
「それって、1人で行くのって出来ないの?」
「無理だな。体はあの場所から出れないから、このお札を誰かに持って貰うしかない」
「それで、私が適任ってわけ?」
「そういうことだ」
そのようなやり取りをしている内に、宮子は目的の場所に辿りついた。
B棟3階の女子トイレ――中はやや、薄暗い。
「……今から戻るのって、アリ?」
「大丈夫だ、恐らく何も無い」
宮子はその言葉を信じ、ウワサのドアの前に立つ。
そして、4回ノックをする。
「……何も起きないね」
「入ってみろ」
「本当に大丈夫?」
「問題無い」
呼吸を整え、宮子は意を消してドアを開ける。
個室には、何の変哲も無い便器があっただけだった。
「何も無いね」
「入ってドアを閉めろ」
「はいはい」
宮子は個室に入り、ドアを閉める。
カギはかけなかった。
「待て」
突然、お札から低い声が聞こえた。
「どうしたの、かみさま」
「目を閉じろ」
宮子は言われるまま目を閉じる。
「扉を開けられるか」
「……え?」
手で軽く、ドアを押す宮子。それがビクとも動かず、彼女はさらに力を込めた。
ドアは、開かない。
「えっ、ちょっと待って!?」
「落ち着け。いいか、3回、ドアをノックしろ」
動揺が収まらない中、宮子は激しく3回、ドアを叩いた。
「開けろ」
再び力を込めて、宮子はドアを押す。
今度は簡単に開いた。
「ど、どうなってるの!?」
「とりあえず退散だ。屋上まで戻るぞ」

スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://longstraight.blog79.fc2.com/tb.php/378-badbe1d2
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

 | HOME | 

FC2Ad

 

『Respective Tribute』

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

リンク

このブログをリンクに追加する

プロフィール

kuroron

Author:kuroron
黒髪ロングストレート好きの20代メンヘラです

目撃者数

 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。