不思議の国の軟体鉱物

2017-11

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『Respective Tribute』 あとがき

 この小説は、至らない物語だったと思う。

 本作品『Respective Tribute』は、そもそも大学時代に制作していたシューティングゲームから派生した作品です。ゲーム制作自体は頓挫したものの、世界観設定は個人的に気に入っていたので、その世界観を元にして色々と構想を練り、設定やプロットを考えていきました。
 人間のイメージを物理力へ変換する巨大建築物、そこで生まれる人間の模倣品。意思が物理的な運動になる世界で、「敬意」という言葉を主軸に人間と模倣品が互いの意志を示し合う。
 そんな世界観を前提に、あまりにもな模倣品である主人公や、特徴が無い普通の女性、普通に生きられなかった者、迷う者、自我の強すぎる者などのキャラクターが生まれ、彼女らが衝突させる「敬意」が生まれましたのです。
 その後、大まかなプロットも決まって順調に執筆が始まったわけですが、就職やら病気でのダウンやらがありまして、一時中断となってしまいました。

 そこから少し、考えたわけです。
 果たして、人間はそんな簡単に強くなれるものなのか。
 自分が弱気になっていたのもありますが、人間というのはもっと愚かで、救いようが無くて、弱い存在ではないかと思い始めたわけです。そのことが執筆中断していた本作品にも影響を与えました。
 既に執筆が済んでいた分の、主に心理描写について変更を行い、また書いてない部分においても納得できるまで表現を練って、気に入らない箇所は何度も修正しました。それが完結の遅れた一番の理由です。
 書き上げてみると、最初に考えていた内容よりも主人公がずっと、人間らしくなったと思います。
 それはきっと、主人公が弱くなったから。誰かがいないと、どうしようもない存在になったから。それでも当初のプロット通りの展開になったのは、それだけ主人公が経験や思い出を大切にしながら戦った結果だと思います。

 至らない主人公、至らない作者。そこから生まれたこの作品は、やはり至らない物語です。しかし、だからこそ描けたものも多いと考えています。それだけが、この作品の良さなのかも知れません。
 もしも続きがあるとしても、登場人物たちは変わらず不足している何かを求め続けるでしょう。その不完全さが、人間らしさなのだと、私には思えるのです。


 次→何かの間違いで作品を読了しちゃった人向けキャラ解説その1
 
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